こんにちは、山本です。最近は週末のみの更新になってすいません。来週は通常の更新を行いたいと思いますので少々お待ちを。ではでは、今日もパッチパチといきましょう。オッと忘れてた、今日は金曜恒例、梅田の会社からでございます。
さて、今週はセレクトセール取材。実はワタクシ、初めての体験でした。行く前に色々な調教師さんに「初めて行くのでよろしくお願いします」と挨拶すると、「えっ、初めてなの？」と何度も返されます。うちは関西から記者を派遣したのが数年前からでして、今まで出番が回ってこなかったのです。「〇〇万円～」なんて声はネットの画面越しに聞くモノとばかり思っていましたが…。
今年は１頭目から１億超えのスタートでいきなりバタバタ。で、我々も高そうな馬はチェックしているワケで、それがディープ産駒中心になるんですけど、今年は紙面での総括にも書きましたが、他種牡馬がすごかった。特にハーツ、キンカメ。これに「ノーザンファーム」という言葉がかかると、そりゃ油断できない状態になります。
まぁ、セリの話は置いといて、ワタクシたち関西記者が北海道出張に行くのは、いつも札幌開催が始まってから、つまりは７月末から８月上旬が多い。昼は関西ほどジメッとしてないが、汗ばむような気候という印象です。ところが、７月上旬の北海道は違った。普段から涼しく、日陰なんかに入ると寒いって感じなんです。しかも、ワタクシに付いてくるように２日とも、お約束の雨なんですよ。現場では半袖で仕事していたんですが、ジャンパーを着ている記者仲間も多く、まるで小学校の時によくいる半袖、半ズボンで我慢している元気っ子みたいな感じ。まぁ、ワタクシは涼しいぐらいでちょうどいいんですが、本州が豪雨のち猛暑という報道を見ると、こんなにも違うモノか、とびっくり。北海道出張って、日本の広さを感じることが多い。これは何度行っても変わりません。
ということで、そろそろ本題へ。今週はナマ情報が非常に少ないんですが、貴重な情報をまずはお伝えしましょうか。
音無厩舎で血統的にも期待の大きな３頭が今週のゲート試験で一発合格したようです。まずは母に英Ｇ１馬を持つミッキースピリット（牡、父ディープインパクト、母フリーティングスピリット）、さらに全兄に２歳王者のダノンプラチナを持つミッキーバディーラ（牝、父ディープインパクト、母バディーラ）、そして全兄にクリソライトを持つクリソベリル（牡、父ゴールドアリュール、母クリソプレーズ）ですね。現時点ではミッキースピリットとクリソベリルはデビューへ向けての調整を進めていくようで、ミッキーバディーラの方はデビューへ向かうかは様子を見ながらとのこと。
セレクトせールでも存在感を放っていた野田みづきオーナーの「ミッキー」２頭は取材の感触がいいですね。まずはミッキースピリット。この馬、母のフリーティングスピリットはジュライＣ勝ちなどスプリンター色が強い血統。実際に全兄のマイティスピリットも６ハロン戦で活躍しています。ただ、現時点でミッキースピリットはタイプが違うような感じ。「短距離ではないと思います。マイルよりも長い距離がよさそう。軽いですし、大きくゆったり走れますから」と生野助手は話します。かなり素質は感じ取っているようです。こちらは新潟デビューを視野に入れているようで、中長距離での初陣でしょうか。
続いてはミッキーバディーラ。こちらは今後の成長力込みという前提がありながらも、「いいキャンターをするし、モノは持っていると思います」と生野助手は評価します。確か、音無調教師も入厩前に「（体質的に）もっとしっかりしてくれば」と口にしていましたし、現状は基礎体力をつけている段階かも。ただ、その中でも素質の片鱗を見せている点に非凡さは伝わります。あと、来週の中京芝１４００メートル、ＭデムーロＪでデビューするのがジョニーズララバイ（牡、父マンハッタンカフェ、母メジロアリス）ですね。「いいスピードは持っていると思います。この条件は合いそうです」と生野助手は話していました。
ということで、セレクトセールで言えば、ジャスタウェイ産駒で当歳、１歳馬ともに１億円超えの馬が出てきたことも少し驚きました。この２頭、正直、母系が飛び抜けた血統でもないんですけどね。この高騰の一因となっているのが、今年デビューした産駒たちの活躍でしょう。すでに３頭が勝ち上がって、その成績は【３２１６】で連対率５割。勝った馬はどの馬も追ってしっかりした脚を使えていますからね。
そのジャスタウェイを管理していた須貝厩舎も来週、初戦２着だったアドマイヤジャスタ（牡、父ジャスタウェイ）が中京芝マイルに出走予定。今週の坂路では自己ベストを大きく上回る５１秒台を出していましたね。使った上積みは大きそう。さらに、札幌開幕週の芝１８００メートルにはルメールＪでレッドエンヴィー（牡、父ジャスタウェイ、母スタイルリスティック）ですかね。ただ、こちらは藤沢和厩舎でソウルスターリングの下になるシェーングランツ（牝、父ディープインパクト、母スタセリタ）や調教でいい動きを見せているクラージュゲリエ（牡、父キングカメハメハ、母ジュモー）も予定しているとのこと。札幌は開幕週から熱そうです。
ということで、ネット限定「厳選馬」をどうぞ。
福島１０Ｒ・２アロマドゥルセ（個人的には後々、重賞戦線にも進出してほしい期待馬。再昇級の形となるが、ここでも力上位で単勝負）
続いては馬券王への道 延長戦でございます。
中京２Ｒ・１１カネトシレーヌ（間隔を空けて立て直した前走がまずまずの競馬。調教の動きから未勝利では力上位）
中京３Ｒ・１６ダイヤモンドベガ（２走前は内でスムーズさを欠き、前走も道中でバタついた。揉まれにくい大外枠から一変）
中京１２Ｒ・１６ニホンピロタイド（前走から距離を詰めるが、こちらの方が合いそう。しまいを生かせば、脚は持っている）
函館３Ｒ・５エイシンペガサス（滞在効果が大きそうなタイプ。前走もしまいの伸びに素質の一端は感じさせた）
今日はここまで、また明日です。ではでは
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