秋へ着々(栗東)

 こんにちは、山本です。今日は金曜だというのに栗東です。今までさぼっていたナマ情報を中心に、今日もパッチパチといきましょうか♪

 さて、猛暑です。取材をしていても、痛くて息苦しいほどの日差しを感じます。先週の初め、セレクトセールの取材時には苫小牧市は16度ほどだったんですよ。半袖では寒くて…。ところが、その週末には中京競馬場で35度でしょ。この落差ってどうよ、と色々と飛び回った1週間を振り返りつつ、珍しく体の管理をちゃんとしとこうと手綱を締めた次第です。

 今週の栗東へ向かう時のこと。車に設置している外気温を示すメーターは何と41度。この車に乗って4年ほどになりますが、40度オーバーは初めての経験です。しかも、道中では一気に曇り空に変わったかと思うと、突然のゲリラ豪雨に見舞われたりもするから、何ともタチが悪い。とにかく、異常気候ですわ。

 ということで、前振りはこれぐらいにして、そろそろ本題へ。今日はまず、ツイッターでも書きましたが、色々な馬がゲート試験に合格していたんですよね。まずは松永幹厩舎の良血馬、ゴータイミング(牡、父ディープインパクト、母サラフィナ)とフラワーC勝ちの母を持つオメガハートクィン(牝、父キングカメハメハ、母オメガハートランド)ですね。こちらは成長を促すため、ひと息入る模様。始動は秋になるんじゃないでしょうか。

 そして、池江厩舎のオーロトラジェ(牝、父オルフェーヴル、母ミュージカルウェイ)。ミッキークイーンの妹になる馬でして、こちらも近いうちに放牧へ出るですが、スタッフの評価が非常に高い。担当するのは姉と同じ斉藤助手なんですが、「いいよ。クイーンより反応がよさそうな感じがする」と口にすれば、今日騎乗していた兼武助手も「オルフェのいいところも入っている感じ。結構なモノになるかもしれません。走ってきそう」とかなりの感触。ちょっと覚えておいた方がいい牝馬かもしれません。

 さて、今日も取材の合間に、いつもの坂路小屋へ。今日は友道調教師だけでしたが、じっくりと会うのは2週間ぶりほど。色々な雑談を中心に1時間近く、居座ってしまいましたが、ちゃんと2歳馬情報も聞いてきました。まずは栗東では昨日、トーセンラーを伯父に持つランブリングアレー(牝、父ディープインパクト、母ブルーミングアレー)がゲート試験に合格しましたが、成長を促すために放牧へ出されるようです。今、栗東にいるレッドアネモス(牝、父ヴィクトワールピサ、母マチカネハヤテ)は短距離のレースを視野に、これからデビュー戦を決めるようです。

 そして、今日は2頭が栗東に入ってきました。1頭はゲート試験に合格していたアドマイヤユラナス(牡、父ハービンジャー、母ジュエルトウショウ)だったんですが、もう一頭がトロル(牡、父オルフェーヴル、母シャムロッカー)。上のサトノグロワールを始め、いつも注目を集める一族なんですが、今回はオーナーが金子真人HD。この馬のこと、正直全く聞いてなかったんですよね。また、機会があれば、話を聞いておきます。

 あと、北海道ではこれまで6頭の2歳馬がゲート試験に合格して、すでに牧場へ戻っています。お母さんの名前が懐かしいビーチサンバ(牝、父クロフネ、母フサイチエアデール)、上にアドマイヤジャガーなどがいるグランデストラーダ(牝、父ハーツクライ、母レジェンドトレイル)、兄にワールドエースを持つワールドプレミア(牡、父ディープインパクト、母マンデラ)、兄にマカヒキを持つウーリリ(牡、父ディープインパクト、母ウィキウィキ)、さらにはアドマイヤコースト(牡、父キングカメハメハ、母アドマイヤカンナ)ヘリオス(牡、父オルフェーヴル、母アンジュシュエット)です。今年も着々と北の大地で、2歳馬が第一関門をクリアしています。

 そして、来週の函館にはスーパーフェザーの妹になるオーサムウインド(牝、父ディープインパクト、母オーサムフェザー)とアドマイヤロブソンなどの下になるアドマイヤジョイ(牝、父ルーラーシップ、母アドマイヤマリン)がゲート試験のために入ってくるとのこと。オーサムウインドは春の段階で体が小さいとのことでしたが、「大きくもないけど、普通のサイズになってきた」と成長を感じているようでした。

 で、ゲート試験合格組に話を戻しますと、ヘリオスが2開催目、後半の札幌芝1500メートルのいずれかのレースを視野に入れているとのこと。ビーチサンバとグランデストラーダはお盆あたりに本州へ連れてきて、阪神でのデビューを目指すとのこと。ウーリリやワールドプレミアはその後の京都開催あたりになりそうです。ちなみにウーリリのことを少し聞いてみると、やはりマカヒキとは体つきが違うようで、「胴が長いぶん、(同じ時期の)マカヒキよりは緩さがあるかな」とのこと。これから成長の余地が大きそうですが、当然、血統面も含めて、期待の大きな一頭でしょう。

 最後に中京の新馬で3着だったブラヴァス(牡、父キングカメハメハ)について。現在は放牧に出され、秋の阪神での復帰を目指します。デビュー戦に関しては、「十分に収穫はあったと思う」と友道調教師は納得の表情。当ブログで書いていた通り、攻め馬で目立つタイプでもなく、これでどれだけ走れるかというのを測るデビュー戦だったと思います。「いいレースだったと思うし、最後も伸びていた。距離の面もね」と中長距離への適性もつかんだ様子。当然、来春に視線を向ける1頭でもあります。

 で、その友道厩舎から明日の中京2歳Sにもアドマイヤマーズ(牡、父ダイワメジャー)を送り出します。「変わりなくきています。ジワッと加速するタイプだから、理想は道中が流れてくれる形だけどね」とトレーナーは話します。とはいえ、初戦も33秒3の脚を繰り出しているわけで、この厩舎が2歳戦で中2週での参戦とは非常に珍しいこと。しっかりと勝利を意識しての参戦だと思います。こちら、本日のネット限定「厳選馬」でございます。

 ということで、馬券王への道 延長戦をどうぞ。

中京2R・11ウインドショコラ(攻め馬動く。ダート替わり初戦で狙い目)

中京4R・6ブライトパス(立て直した。現状ではダート向き。初戦から)

中京10R・10ナイトバナレット(前回は発馬のロスが痛すぎた。中間はコンビ鼻革を着用。強敵相手だが、発馬五分なら)

中京12R・15メイショウラバンド(2戦目で上向き。距離短縮も魅力)

 今日はここまで、また明日です。ではでは

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