徐々に加速(栗東)

 こんにちは、山本です。今日は小倉に来ております。ということで、久々に地元の九州からのパッチパチ。ではでは、行ってみましょうか♪

 さて、小倉駅にも約1年ぶりに降り立って、何とも言えない懐かしさが…、と書きたいところですが、この駅は競馬の開催以外で何度も立ち寄っているんです。ただ、実は駅の構外に出ることがあまりない。ていうのも、実家の大分へ戻る時、新幹線から在来線に乗り換える中継点が、この小倉なんですよね。だから、小倉駅といえば、改札の中で待ち時間を過ごす印象が強い駅。このゾーンから外の風景を見ることはよくあるんですが、なかなか外へ踏み出すことがないんですよ。

 ということで、久しぶりの小倉の「外界」だったんですが、駅の近辺はあまり大きく変わっていない。先日の函館もそうなんですが、何だかホッとして、落ち着きます。何せ実家の大分県、何度も何度も田舎と書いてきた地域ですが、前にも書いたように、ここ数年で駅周辺が随分と変わってしまった。子供心に妙な迫力を感じていた3つの噴水を始め、ワタクシの原風景だった駅前の姿が全くなくなっているのです。まぁ、都市化といえばそうなんですが、何とも言えない寂しさも…。まっ、そんな気持ちがあるから、変わらない街並みにホッとするんでしょうね、きっと。

 ということで、最初に来てから全く変わっていない小倉競馬場の記者席から、そろそろ本題へ。今日も明日の競馬を中心に見ていきましょう。

 小倉2Rでは池江厩舎のダノンチェイサー(牡、父ディープインパクト)が2戦目を迎えます。母は愛1000ギニーの勝ち馬で、セレクト1歳セールで2億5000万円の高値がついた馬。しかし、初戦は4着に敗れました。「馬場が渋っていたぶん、切れ味をそがれたような感じでしたし、距離が長かったかもしれません」と池江調教師は振り返ります。初戦でも調教は動いていたので、状態面の大きな上積みとまではいきませんが、「距離を詰めたぶんですね」と条件替わりでのひと押しを期待。もちろん、小倉のきれいな馬場という点も魅力でしょう。

 小倉5Rの新馬では坂口正厩舎のリネンリボン(牝、父キンシャサノキセキ、母ヴィオレッタ)が登場します。当初は来週の芝1200メートルと聞いていたんですが、1週早めてきたんですね。先週の段階では坂口正調教師が「(出走を取り消した阪神のレースを使う)前に比べると、もう少しかな」と動きを評価していましたが、1週前倒してのGOサインが出たということは一応の態勢が整ったと考えていいのかかな。とりあえず、来年定年となる坂口正調教師にとっての夏小倉ラストウィークの重賞に花を添えてほしいものです。

 さて、ここからはPOG情報。今日は松下厩舎を取り上げたいと思います。まずはゲート試験合格後の放牧から栗東に戻っているエクザルフ(牡、父バゴ、母ピュアチャプレット)ですが、こちらは阪神開幕週の芝2000メートルを川田Jで予定しています。「当時(ゲート試験合格時)よりも体が増えて、成長を感じますね。いい馬だと思います。リラックスして走れる馬なので、まずはこの距離から」と松下調教師は半姉にリリーノーブルを持つ良血馬に厚い期待を寄せます。

 続いては来週の新潟芝マイルを石川Jで予定するリゴメール(牡、父ローエングリン、母ギミーシェルター)です。こちらは個人的に昔好きだったペインテドブラックを伯父に持ちます。「徐々に体が絞れてきて、動きもいいですけどね。マイルぐらいが合っているイメージです」と松下調教師は口にします。あと、速攻系として期待していたトオヤリトセイト(牡、父ドリームジャーニー、母ジャジャマーチャン)は右トモの違和感のため、ペースを落としていたようです。とはいえ、大きなケガなどという感じでもなさそう。全兄のトゥラヴェスーラは葵Sで2着に入り、近親にスプリンターズSを勝ったアストンマーチャンを持ちますが、「マイルあたりまではもたせるようにしたい」とトレーナーは話していました。

 あと、血統馬といえば、母に阪神JF勝ち馬を持つレーヴドゥラメール(牝、父ロードカナロア、母レーヴディソール)でしょうか。こちらは成長を促しながら、放牧先で乗り込んできたようですが、「以前より40~50キロは体が増えている。体が大きくなって、ガッシリしている感じです」とトレーナーは手応えをつかんでいるようです。最後に個人的には好きな質問、「最近、グッと良くなった馬は?」と聞いてみたんですが、名前が挙がったのはフェアリープール(牝、父ドリームジャーニー、母アンノウンウォーターズ)。兄にメイショウテッコンやメイショウクオリアがいる、筋の通った母系ですね。「トモがすごいんです、ボリュームがあって。マイルぐらいでよさそうですが、楽しみです。入厩は涼しくなってからですね」とトレーナーは楽しみにしていました。

 では、ネット限定「厳選馬」をどうぞ。

新潟9R・3インヴィクタ(ます、正直に書くと、ここは相手関係に恵まれたかなと思える一戦。良馬場の前走は復調気配を示す3着。上積み見込める2戦目で仕留める)

 続いては馬券王への道 延長戦をどうぞ。

小倉6R・3レンブランサ(「今はすごく具合がいい」と宮本調教師。先行激化が見込め、減量騎手起用も末脚に一段と磨きをかける)

小倉9R・5スターリーウォリア(芝でも前で流れに乗れるスピードあり。もまれすに先行なら踏ん張る力は秘める)

新潟12R・4シセイヒテン(スムーズに先行の2走前が好内容。距離短縮で粘り込みに期待)

札幌6R・7ホッコーエレノア(最内枠だった前走はハイペースに巻き込まれた。ここは自在に立ち回れる。力は通用)

 今日はここまで、また明日です。ではでは

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