北から西から(栗東)

 こんにちは、山本です。今は便利な世の中でして、移動中にも携帯で高校野球の動画が見れてしまう。ということで、大阪桐蔭と浦学の試合に見入っているうち、モノレールの駅を一つ乗り過ごしてしまった小倉から、本日もパッチパチといきましょう。

 さて、高校野球のことばかりを考えながらの通勤途中。コンビニに入り、ATMを使おうとした時のこと。突然、機械から「よー来たね」という声が聞こえ、不意を突かれたワタクシは思わずビックリ。そして、お金を引き出した後は再び機械から「またこんね」とお見送りの言葉がかかったのです。これ、北九州弁を吹き込んだ方言ATM。最近は色々な地方に出没しているといいます。そういえば、今年初めに記者仲間と京丹後の方へ旅行に行った時も、京都弁バージョンのATMにみんなで驚いたこともあったんですよね。

 これって、いいですねー。個人的には大好きです。何か出張や旅行にやって来たんだなって感じになるんですよ。最近は色んな地方に行っても、街並みがちゃんと整備されてるから、その都市の「色」ってモノがなかなか見えづらいんですよ。ここからは個人的などーでもいい話ですが、昔から福岡の方言をしゃべる女性って「数割増し」なんですよ。昔、福岡のコが好きだったとか、付き合っていたとかじゃなくて、妙にグッと惹かれるものがあるんですよね。何でやろう? と、まぁそんなところで、朝一番からプチ幸せを味わいつつの出勤となったワケです。

 ということで、どーでもいい話をしているうちに、準々決勝の第一試合が思わぬワンサイドゲームになってきたので、そろそろ本題へ。今日はいつもと趣向を変えて、まずは本日の小倉2Rから振り返りたいと思います。

 少頭数の一戦になりましたが、勝ったのは池江厩舎のダノンチェイサー(牡、父ディープインパクト)でした。詳しい様子は当社HP上の記事を読んでいただくとして、レース後の池江調教師のホッとした表情が印象的。「やはり、長かったんだね」と2000メートルに起用した初戦を振り返りつつ、「今回でも暑さを考慮しながらの調整。まだまだ5、6割ですよ」と振り返っていました。かなり、良化の余地が大きそうという雰囲気。今後はリフレッシュ放牧に出される予定ですが、今後を非常に楽しみにしていました。

 さて、このレースのように夏場の2歳戦、各厩舎の期待馬たちは1800メートルのレースによく使われます。明日の新馬は北海道も、小倉も芝1800メートルで行われるレースに注目したいんですよね。まずは札幌。こちらは現地で取材しているジュリアナ橋本記者からの情報提供です。松永幹厩舎のリオンリオン(牡、父ルーラーシップ、母アゲヒバリ)は半兄にメドウラークを持ち、あのフェアリードールから広がる素質馬続出の一族になります。当初から松永幹調教師の評価は高かったんですが、現地で調教をつける額田助手の感触も上々のようです。「品がありますよね。フットワークがいいなと感じます。ゲートで最初手こずりましたが、たぶんもう大丈夫。跳びが大きくてきれいですし、背中の感じもいいですね。あまりこういうタイプの馬には乗ったことがないです」。初戦向きという感じではなさそうなんですが、こういう言葉を聞くと、自然と期待してしまいますよね。

 あと、松永幹調教師=1800メートルと言えば、札幌2歳Sにナンヨーイザヨイ(牡、父エイシンフラッシュ)がスタンバイ。「前走後に放牧を挟んで帰ってきました。真面目に走るから1200メートルでもついて行けましたが、1200メートルよりは1800メートルの方がいいのかなと思います。体つきは締まったよう に感じます」と額田助手は距離延長が吉と出るのでは、という見立て。新たに藤岡佑Jを鞍上に迎え、こちらも巻き返しへの期待が高まります。

 このレース、他に注目は砂王ゴールドドリームの妹、モンオール(牝、父オルフェーヴル、母モンヴェール)の参戦ですよね。「お兄ちゃんとは全然タイプが違う」とは大橋助手。「420キロくらいで牝馬らしい気性。まだ子供で、分かってないところもあるが、いいものを持ってそう」と口にします。この血筋で、オルフェの子供ということで、ガッチリした体をイメージしていましたが、どうやら全く違う感じのようです。こちらは早く走りを見たいところです。ということで、ジュリアナ記者、お疲れ様でした。

 一方の小倉はブラストワンピースの妹になるヴィクトリアピース(牝、父ヴィクトワールピサ)やブラックスピネルの下になるブラックモリオン(牝、父ルーラーシップ、母モルガナイト)も追うごとに動きが良化していますが、やっぱり注目は音無厩舎のミッキースピリット(牡、父ディープインパクト、母フリーティングスピリット)。音無調教師は何度か書いてますが、「新馬なんて走ってみんと分からんやろ」とよく口にするように、新馬のジャッジに関しては慎重なタイプ。ただ、この馬に関しては確かな期待度が伝わるんですよね、言葉の端々から。

 母系は短距離色が強いんですが、調教の様子などから折り合いに不安もないことから、この距離での初陣を選択。「走りもゆったりしているし、気性的にも距離は問題ないと思います」と生野助手も話していました。まだ、テンからビッシリと追ったことがないので息の面がどうかなと少しだけ思いますが、それをカバーできるだけの能力を兼ね備えているはず。まずは適性を占う上での大事な初戦。どんな走りを見せてくてれるのか、楽しみにしたいところです。

 ということで、ネット限定「厳選馬」も小倉5Rの13ミッキースピリット。目の前で見守ります。続いては馬券王への道 延長戦をどうぞ。

小倉7R・13エスペランサルル(同舞台の2走前がかなりもったいない競馬。相手はそろったが、うまく立ち回れば一撃)

小倉9R・9ペスカネラ(小回り平坦、距離短縮は好材料)

札幌6R・1サルタート(スムーズな競馬ができれば、脚は持っている。笹川Jの手綱さばきに注目)

札幌11R・7ゴーフォザサミット(ダービーも1角の不利がなければ、もっと前へきたはず。久々も好仕上がり。斤量差生かして)

 今日はここまで、また次回です。ではでは

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