高い壁、狭き門(栗東)

 こんにちは、山本です。今日は土曜日ですが、梅田の会社からのパッチパチ。ではでは、行ってみましょうか♪

 さて、昨日から日米野球が始まっております。昔は頻繁に行われていたような気がしますが、06年に一時休止が宣言されてからは、14年に侍JAPANの強化試合として一度行われたのみ。以前にも書いたように、野球担当時代にメジャーへ2か月ほど取材に行った時期がありまして、本場の野球に「お~、すげぇ」なんて声を出しつつ、堪能しまくっていたのですが、やはり見慣れた日本の球場でメジャーリーガーたちのプレーに触れることができるというのはひと味違う。たまには行って欲しいイベントです。

 妙に覚えているのは96年。当時、甲子園球場で売り子のバイトをしていたんですよ。バイトをしながら、ただでプロ野球を見ることができることに憧れ、ちょっとだけやったんですよね。で、確か甲子園球場の試合は打撃戦になったはずで、ほとんど試合を見ていたはず。そうそう、この年の5月ぐらいだったかな、当時の広島カープにチェコという外国人投手がいまして、8回までノーヒットノーランの快投を演じたのです。初めて目の前で見るノーヒットノーランに興奮していたんですが、何と最後の打者に痛恨のヒット…。なぜかワタクシが呆然と眺めていた気がします。結局、人生で初めてライブで見たノーヒットノーランは中日担当だった02年、川上憲伸投手が演じた快投だったわけですが、この時は巨人が相手で、まぁ仕事が忙しくて、忙しくて…。余韻に浸る暇なんて全くなかったですわ。

 ということで、そろそろ本題へ。明日の競馬を衷心に見ていきましょう。

 個人的に要注目は3Rの未勝利です。ジュリアナ橋本記者からの情報提供で、辻野助手が「デビュー戦は逃げる形になりましたが、逃げ一辺倒ではないと思います。一回使ってシャキッとして上積みを感じます」と話すワイドファラオ(牡、父ヘニーヒューズ)も気になりますが、POG的にさらに注目を集めそうな牝馬2頭がいますね。須貝厩舎のブランノワール(牝、父ロードカナロア)は阪神JFを勝ったローブティサージュの半妹。勝負どころで外へ振られた走りに、須貝調教師が「スムーズなら」と非常に悔しがっていた姿が印象的だったんですよね。デビュー前から期待していた1頭ですし、ここは前進必至でしょう。

 もう一頭が池江厩舎のオーロトラジェ(牝、父オルフェーヴル)。こちらは2冠牝馬ミッキークイーンの下になるんですが、池江調教師の期待は非常に大きい。「初戦は勝った馬が強すぎました。前走でも一番強い競馬をしていましたからね」と前走で先着を許したビーチサンバを称えつつ、「力を出せる状態にあると思います」とここは必勝を期す構え。注目の激突と言えそうです。

 さて、今年の2歳牝馬路線を見てみますと、少しびっくりしたんですが、現時点ですでに賞金900万を超える馬が18頭いるんです。ただ、その主役候補と言えるグランアレグリア(牝、父ディープインパクト)は朝日杯FSへ向かう予定。で、その他で調整が遅れている馬などを除く、阪神JF出走予定馬を書き出してみると、

アウィルアウェイ(牝、父ジャスタウェイ)=栗東・高野

ダノンファンタジー(牝、父ディープインパクト)=栗東・中内田

シェーングランツ(牝、父ディープインパクト)=美浦・藤沢和

ウインゼノビア(牝、父スクリーンヒーロー)=美浦・青木

クロノジェネシス(牝、父バゴ)=栗東・斉藤崇

ラブミーファイン(牝、父ジャスタウェイ)=栗東・田所

アズマヘリテージ(牝、父トーセンジョーダン)=栗東・河内

ベルスール(牝、父スウェプトオーヴァーボード)=栗東・今野

ビーチサンバ(牝、父クロフネ)=栗東・友道

プールヴィル(牝、父Le Harve)=栗東・庄野

グレイシア(牝、父ダイワメジャー)=美浦・栗田徹

レッドアネモス(牝、父ヴィクトワールピサ)=栗東・友道

メイショウケイメイ(牝、父ワークフォース)=栗東・南井

 ダート路線と思っていた馬が加わったりする可能性もありますが、一応ここまでで13頭。それに来週の赤松賞や再来週の白菊賞の勝ち馬が加わるでしょ。さらに、来週には京都で秋明菊賞、再来週には東京でベゴニア賞なんていう500万のレースがある。ということで、賞金400万の組、つまりは俗に言う「1勝馬」の枠が非常に狭いモノになっているのです。

 今週の紙面にも書きましたが、少頭数でも早い時期の2歳オープン特別、重賞が多くなっていることが影響しているんでしょうが、阪神JFといえばウオッカ、ブエナビスタ、トールポピー、ジョワドヴィーヴルなど素質あふれる「1勝馬」たちの“原点”となったレース。その入り口が狭くなっているというのは非常に残念な気もしますが、これも時代ってモノなんでしょうかね。

 さて、その阪神JFに名を連ねてもおかしくないのが小倉での勝ちっぷりがよかったヴィクトリアピース(牝、父ヴィクトワールピサ)。橋口厩舎で、ブラストワンピースの半弟になりますが、明日の黄菊賞で2戦目を迎えます。ただ、ここは相手が強力。特に松永幹調教師が「来年のクラシック戦線へ」と意気込んでいるリオンリオン(牡、父ルーラーシップ)が筆頭格なんでしょうが、馬券的には友道調教師が「良くなってきた。ちょっと面白いかも」とこぼしたヘリオス(牡、父オルフェーヴル)でしょうかね。

 ということで、ネット限定「厳選馬」でございます。

福島7R・1イタリアンホワイト(この馬、とにかくスムーズじゃないレースが多すぎる。前走でも最後の伸び脚は目を引いた。力は明らかに上位)

 続いては「馬券王への道 延長戦」でございます。

京都1R・11モズエロイコ(待望の砂替わり。一気に押し切る)

京都10R・6カフジバンガード(前走は距離が長かった。ここは先行利見込める。押し切り濃厚)

東京4R・2メテオスウォーム(前走は前残りの競馬&相手が強かった。「左回りの方がいい」と安藤助手)

福島10R・11ファストアズエバー(前走がちぐはぐな競馬。スムーズに立ち回れば)

 今日はここまで、また次回です。ではでは

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