今週の現場取材から(美浦)

 こんばんは、美浦取材班です。

 今年の東京開催のラストを飾るジャパンCが終わったばかりですが、今週の現場取材から、若駒たちの動向、近況をまとめたいと思います。

 まずは藤沢和厩舎。ルヴォルグ(牡、父ディープインパクト)は、先週末の東京スポーツ杯2歳Sで1番人気9着。次走は未定ですが、トレーナーは「外枠で外に行っちゃったり、タイミングが悪かった。力はこんなものではない」と巻き返しに期待を込めます。

 ソウルスターリングの半妹でアルテミスSで重賞初Vを飾った、シェーングランツ(牝、父ディープインパクト)は美浦トレセンにて、阪神JFに向けて順調に調整。藤沢師は「阪神の外回りは大丈夫。お姉さんと比べると、気持ちに余裕があるね。ずいぶんハミトリガ良くなった」と成長を実感していました。

 ジャパンCを制したアーモンドアイと同じ国枝厩舎では、新馬Vを飾ったサトノラディウス(牡、父ディープインパクト)が葉牡丹賞(12月1日、中山芝2000M)へ。もちのき賞で4着だったハヤヤッコ(牡、父キングカメハメハ)はひと息入れて様子を見るとのことでした。百日草特別を取り消した、ジェンティルドンナの全妹ドナアトラエンテ(牝、父ディープインパクト)は大事に進めていく方針。「左前脚がちょっと腫れていたけど、今は問題ない。(次は)馬の様子を見て」と指揮官です。

 斎藤誠厩舎では、マドラスチェック(牝、父Malibu Moon)が赤松賞で2着。「(マリブムーン産駒だけど)芝でも能力高い。あそこまで盛り返してくるんだから、勝って欲しかったけどね。ひと息入れて、年明けの東京。芝でいくと思う」とトレーナー。クイーンCを視野に入れています。

 武井厩舎では、クラサーヴィツァ(牝、父ハーツクライ)が4戦目で待望の勝ち上がり。「年明けの中山・芝2000Mを候補に進めたい」とトレーナーでした。未出走馬ではナスノダケ(牡、父ヘニーヒューズ、母フリスコベイ)が12月16日の中山ダート1200Mで初陣予定。「ダートの短距離向きのスピードがある。ゲートも早い」とのことでした。

 最後は奥村武厩舎をまとめます。ホウオウサーベル(牡、父ハーツクライ)は東スポ杯2歳Sで6着。「枠順(6枠12番)で厳しい競馬になってしまった。しまいはよく伸びているし、悲観する内容ではない」と指揮官で、次走はオーナーサイドと重賞か自己条件かを検討中とのことです。これからデビューする組にも楽しみな馬が多数。ローブドゥネージュ(牝、父クロフネ、母ローザミスティカ)はバラ一族の血筋。中山ダート1800Mでの初陣を見据えており、「芝でもやれそうなスピードがある。ツナギが立ち気味なので、ダートから。かなり乗り込んでいるので仕上がりはいい。バラ一族で芝でもやれそうだが、パワーもありそうですね」と奥村武師は期待を寄せます。タッチングムービー(牡、父スクリーンヒーロー、母クライフォージョイ)は近親にレッドチリペッパーやカラクレナイがいる血統。11月23日に美浦に帰厩しており、「年末あたりのデビューを視野。芝、ダートは決めずに。体がすごくいいし、遅生まれだけど将来性が豊か」と上々の評価です。アトラクティヴ(牝、父スクリーンヒーロー、母シンハディーバ)は一族にシンハライトなど。今月15日にゲート試験に合格し、いったん放牧に出ております。スマートレイアーの全妹でプラチナムバレットの半妹にあたるホウオウプリンセス(牝、父ディープインパクト、母スノースタイル)は同14日にゲート合格。「年明けのデビューを目指したい。サイズがまだ追いついていないし、晩成型だと思います。無理することなく育てていきたい」とのことでした。カウンターエア(牡、父オルフェーヴル、母デルモニコキャット)はゲート試験合格後に山元TCに放牧へ。母はアメリカの芝G3勝ち馬という血統。こちらには、「年末のデビューを目指して12月に入ってから帰厩させます。きょうだいは芝もダートも走っているので、決めつけずにいきたい」とトレーナーでした。

 今日はこのあたりで。それではまたです。

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