珍しい企画(栗東)

 こんにちは、山本です。今日は土曜でも梅田の会社からのパッチパチ。ではでは、行ってみましょうか♪

 さて、本日も前振りはお金の話でございます。先日のフランス出張でのこと。空港で免税の払い戻しを受けたのですが、返ってきたのが二千円札。日本では絶滅危惧種とも言える紫式部さんのお札(ちなみに大学の卒業論文、テーマは源氏物語)と異国の地で久々に対面したのです。

 お札には代替わりがあります。個人的には先代、つまり1984~2007年に使われていたお札の印象が非常に強い。千円札=夏目漱石、五千円札=新渡戸稲造、一万円札=福沢諭吉ですよね。

福沢諭吉さんは微調整した上で、今も“続投”しているワケですが、夏目漱石さんの千円札は今でも使っているような感覚。生活にどっぷりなじんでいました。逆に新渡戸稲造さんは正直、お札になる前はどんな人か全く知らなくて、当時は小学生だったワタクシ、まじめに伝記を読んで、勉強したものであります。

 もう一代前になると五百円札=岩倉具視、千円札=伊藤博文なんて時代になりますが、この時に五千円札と一万円札を“兼任”していたのが聖徳太子。この方、さらに前を含めると、あらゆるお札に顔を出してきます。はっきり言って、紙幣界では無双状態です。ちなみに昔の紙幣を調べると、藤原鎌足や菅原道真なんて人たちも…。まぁ、よく言われることですが、お札に描かれる人の基準って何なのか。少しだけ興味がわいてきました。

 ということで、そろそろ本題へ。今日はいつもと違って、珍しく2歳戦のデータについて考えてみようかな、なんて思うとります。ぶっちゃけ、単なる思いつきですが…。ちなみにデータは先週までの統計です。

 最初に騎手編。ルメールJ=54勝、MデムーロJ=31勝の1、2位は仕方ないというか、予想通りでしょうが、3位が27勝のモレイラJなんです。日本競馬への参戦は恐らく22日間だと思うんですが、2歳戦では1日=1勝以上のペースなんですよ。ただ、来年の6月まで香港での騎乗が決まっている。となると、京都2歳Sを勝ったクラージュゲリエ(牡、父キングカメハメハ)を始め、モレイラJの騎乗で勝った馬たちが素質馬も多く、この後は誰が乗るのかということが気になるんです。これは2歳馬だけの話じゃないですが…。

 お次は種牡馬編。1位はもちろん、ディープインパクト。昨年の2歳世代が挙げた57勝という数字は近年でもかなり上位の数字だったんですが、今年もすでに41勝とそれに近いペースを刻んでいます。ただ、注目は2位で31勝のロードカナロア産駒。獲得賞金は4億円を超え、すでに昨年以上なんです。で、トップのディープともわずか約6000万円の差。G1連覇なんて決めた日には、逆転リーディングなんてことも十分にあります。2歳リーディング戦線は今や完全に“2強”状態になっていますね。アーモンドアイの出現なども手伝い、来年から種付け料かイッキに1500万円まで上がったのも納得です。

 最後に厩舎編。1位は当ブログでも何度も取り上げている友道厩舎で14勝なんですが、すごいのは勝ち星だけじゃない。2歳リーディング厩舎ベスト10の中で使っているレース数は2番目に少ないんです。成績全体では【14624】で複勝率が84・6%。さらに着外4レースのうち、3レースは掲示板を確保していて、6着以下はわずかに1レースしかない。ちょっと、驚異的ですらあります。

 ちなみに、先ほどベスト10の中で2番目に使っている数が少ないと書きましたが、最も少ないのが池江厩舎。これは意外でした。預託頭数が多いので、結構早い段階から使ってくる印象も強かったのですが、今年は使い出しがスローです。ただ、その中から重賞ウィナーを出しつつ、ベスト10にも名前を連ねているんだから、そこはさすがに名門厩舎。まずは、先日のブログで紹介したルデュック(牡、父ハーツクライ、母ヒッピー)リスト(牡、父ディープインパクト、母シルヴァースカヤ)などが年末の阪神でどんな走りをするのか注目したいところです。

 2位は13勝の藤沢和厩舎。グランアレグリア(牝、父ディープインパクト)シェーングランツ(牝、父ディープインパクト)など大物候補がズラリといます。しかし、これだけの名門厩舎でも、あの2年前のレイデオロ、ソウルスターリングがいた「黄金世代」から1年開いて、再び波が来るんですよね。ワタクシはPOGの活躍厩舎は2年続かない、という持論があるんですが、改めてそう感じた次第。とはいえ、1年おきにこれだけのラインアップをそろえること自体、すごいことなのですが…。

 最後に少しだけ余談を。福島記念を勝ったスティッフェリオの全弟になるシリアスアティチュードの16(牡、父ディープインパクト)が本日、音無厩舎に入ってきました。実はこの馬、社台RHで1歳時に一度、募集停止になっているはずなんです。ただ、スティッフェリオが福島記念を勝った後ぐらいだったか、音無調教師が「未入厩の2歳で期待できると言えば…」と話を持ち出したのが、この馬でした。当時は募集停止のことなんて全く知らなかったんですが、まずは年内に入厩できたんですから、順調に回復したと考えていいんでしょうね。もちろん、これから調教を積んでからの話でしょうし、詳しい取材は続けていきますが、「隠し玉」的な存在として、注目しているんです。

 ということで、ネット限定「厳選馬」は、その音無厩舎から。

中山11R・11モズスーパーフレア(前走は中1週が応えたか。ここは同型が少ない。楽に行ければ、重賞の壁も突破できる器)

 続いては「馬券王への道 延長戦」でございます。

阪神2R・5キングオブコージ(まずは手堅く。デビュー戦は前が詰まり、前走もロスの大きな競馬。力を出し切れていない。この相手なら押し切る)

中京3R・12ラブリーイレブン(左回り歓迎。2走前は前をカットされ、最後に猛追していた。距離延長も魅力)

中京9R・10トライン(内を突き、猛追した前走に復調の兆し。新馬楽勝の素質馬が完全復活)

中京12R・12スペシャルホース(中京は最後も差し馬浮上。突き抜けた前走の強さを素直に信頼)

 今日はここまで、また次回です。ではでは

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル

WindowsPCでInternet Explorer(IE)をご使用中のユーザー様へのお知らせ

お客様が安心して馬トクをご利用頂くため、セキュリティー強化の観点により2019年10月31日でInternet Explorer(IE)での動作サポートを終了致します。
今後は、Google Chrome、Microsoft Edgeでの使用をお願い致します。