きさらぎ賞と言えば(栗東)

 こんにちは、山本です。今週も栗東からのパッチパチ。何か最近、かなり栗東にいるような気が…。そんなことを考えると、気が重くなるので、そろそろ行ってみましょうか。

 さて、今朝の取材中。調教スタンド、そして坂路小屋のテレビから飛び込んできた「稀勢の里 引退」のニュースです。まぁ、正直なところ、そりゃそうなるよなと思いつつ、実際に目にすると、寂しい気持ちも湧いてくる。今まで本当に丈夫な力士だったはずなのに、苦労して横綱をつかんだ途端、ここまで怪我に泣かされるとは…。せめて、一場所でも「強い横綱」の姿を見たかったなぁ。

 以前も書きましたが、子供の頃は結構、相撲見ていたんですよ。若島津あたりが好きでしてね。ただ、最近の若い子(表現がオッサンですな)は本当に見る機会が少ないようです。月曜日に神戸で行きつけのBARのマスター宅で新年会を行ったんですが、一緒にいた20歳前後のAクン、Bクンと相撲を見ることに。しかし、彼らは全く知らんのです。「相撲って5時半に終わるんでしたっけ?」とか「大関の下って何て言うんでしたっけ?」とかずっこけそうなことを色々と聞かれること。確かにワタクシも誰に教えてもらったワケじゃないけど、横綱→大関→関脇→小結ぐらいは知ってるでしょ、普通。まぁ、これも時代の流れなんでしょうかね。

 ということで、相も変わらずの「年とったなー」で締めくくりそうな流れなので、そろそろ本題へ。今日も栗東での話を中心に進めていきましょう。

 まずは須貝厩舎から。ホープフルSで2着だったアドマイヤジャスタ(牡、父ジャスタウェイ)はすみれSへ向かうことになりました。やはり、現状では長い距離の方が合っているのでは、という見立て。アドマイヤレオ(牡、父ノヴェリスト)はひと息入れるとのこと。

 そうそう、今日の取材でグーンとトーンが上がったのがヴィルデフラウ(牝、父ジャスタウェイ、母ニンフ2)の話題になった時。「今日の坂路で51秒台」と満面に笑みを浮かべるのです。須貝厩舎は午前8時半あたりに坂路で乗りことが多く、時計で目立つような厩舎ではないので、確かに優秀な時計です。「走りがすごく軽いのがいいね」とのことで、来週の中京芝マイルか京都芝1800メートルから投票していくとのことです。

 で、未勝利勝ちの後、放牧に出ていたブランノワール(牝、父ロードカナロア)も栗東に戻ってきて、エルフィンSでの復帰を予定しています。帰厩後の雰囲気もよさそうなんですし、須貝厩舎にとっては、15年に初勝利直後のクルミナルが連勝した相性のいいレースでもありますからね。ちなみに、ここには坂路で横に座っていた音無厩舎のフィブロライト(牝、父エイシンフラッシュ)も出走予定。体が大きく増えたりはしてないようですが、順調に調整できているようです。あと、白梅賞で3着のミッキースピリット(牡、父ディープインパクト)は一度、放牧に出されるようです。

 池江厩舎の話題に移りましょう。先週、昨年末の中京でこうやまき賞で2勝目を挙げたダノンチェイサー(牡、父ディープインパクト)が栗東に戻ってきましたが、きさらぎ賞で重賞初タイトルを狙うことになりました。鞍上は川田J。「体は大きくなっています。そのぶん、行きっぷりも良くなっているので、1800メートルでどんな競馬になるのか、今後の試金石になるでしょうね」と池江調教師は話しています。

 ただ、ここは身内に強敵がいそうなんです。昨年末のメンバーがそろった平場500万を勝ったサトノルークス(牡、父ディープインパクト)も参戦予定で、鞍上は池添Jです。「成長が遅くて、晩成タイプですね」とトレーナーは話しますが、個人的にはかなりのスケールを感じている存在。重賞でどんな走りをしてくれるか。しかし、池江厩舎=きさらぎ賞といえば、トーセンスターダムやワールドエース、そしてサトノダイヤモンドなど活躍馬が続々と勝ってきたレース。池添J騎乗のオルフェーヴルも使ってましたよね。今年も池江厩舎が主役となるレースになりそうです。

 今日はここまで、また明日です。ではでは

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