期待通りの成長(栗東)

 こんにちは、山本です。今日も栗東からのパッチパチ。恐らく書き上げている頃は西宮の自宅に到着していると思いますが、今日もパッチパチといきますか♪

 さて、柄にもないことをするもんじゃありません。昨日の栗東トレセンは調教直前の気温計が「5℃」となっていて、そんなにメチャクチャ寒くはない。そんな日に珍しく厚着をして、防寒対策をしていたんですよね。で、坂路小屋では少し暑さを感じるほど。これはこれでしんどいと思い、ある天気予報サイトをのぞき、翌日(つまり今日)の栗東の天気と気温を調べたんです。すると、さらに温かくなるとの予報。ということで、ネックウォーマーと手袋を外し、インナーも一枚脱いで、調教スタンドへ向かったのです。

 しかし、寝ぼけ眼でスタンドに到着したまでは良かったが、スタンドの気温計は「1℃」。昨日より、4度も寒い! そんな気温を目にすると、妙に肌寒さを感じるようになるんですよ。で、全く取材を進めていっても気温も上がらずに、ずっと肌寒さを感じたまま。あんな予報サイトさえ見なければ、いつもと同じような格好で行っとけば、こんなことには…。今週の坂路小屋では今までインフルエンザにかかったことがないと告げた音無調教師に、「何とかは風邪引かんと言うからな」と嫌みを言われたばっかりなんですが、何か妙に週末が怖い現状ではあります。

 ということで、そろそろ本題へ。今日もナマ情報を中心にいきましょう。

 さて、皆さんもご存じかと思いますが、今年に入ってからの新馬は例年のように出馬ラッシュ、除外の嵐です。こうなると思うようなレースに使えず、各陣営も頭を悩ませるところです。とりあえず新馬に投票していく、いわゆる「まずは入れていく」という言葉を聞くことが多くなります。

 今週の京都芝マイルを予定していたのが矢作調教師が非常に期待していた外国産馬、ユニコーンライオン(牡、父No Nay Never、母Muravka)でした。今朝の坂路での動きも抜群で、矢作調教師も納得の表情。「まだ自分から行く気はないが、乗った人間はみな絶賛するんだよ。心肺機能が相当に高いと思う。パワーもあるね」。こんなデビュー前の姿、あのリアルスティールに重なると言うんですよね。思い入れの深いこの馬名がポンと出るあたりに、期待度の高さを感じます。馬体などから将来的にはマイルへの適性が高そうとの見立てですが、現状では気性面を考えても、距離の融通が利くのではと見込んでいます。今週、除外になってしまったんですが、来週の京都芝1800メートルなどを視野に調整を進めていくようです。

 あと、そのリアルスティールの全妹で、新馬―白菊賞を連勝したラヴズオンリーユー(牝、父ディープインパクト)についての情報を。本来はエルフィンSかクイーンCでの復帰を予定していたんですが、放牧先でフレグモーネを発症したようです。今後はチューリップ賞での復帰を本線に、状態次第では「距離は詰めたくない」とのことでフラワーCかアネモネSを視野に入れていくとのことです。さらに、京成杯で9着だったカフジジュピター(牡、父ディープインパクト)は小倉のあすなろ賞を視野に調整を進めていくようです。

 続いては昨日に続いての池江厩舎情報を。こちらも今週の京都芝マイルに除外の権利を持ってなかったシルヴァーソニック(牡、父オルフェーヴル、母エアトゥーレ)を投票していたんですが、「5頭枠」に入ってのゲートインが決定。こちらは週末の更新分でお伝えしますね。で、中山の芝マイルを除外になってしまったのがボッケリーニ(牡、父キングカメハメハ、母ポップコーンジャズ)です。池江厩舎でG12勝を挙げたラヴリーデイの全弟です。池江調教師の期待も高そうで、「体が小さいので、成長を待ちながら順調に乗り込めました。いつ使っても勝負できる状態です。マイルからですが、本当は2000メートルぐらいから使ってもいいぐらいです」とのことでした。来週以降、どのレースを選択するか注目です。

 ただ、池江厩舎は来週、3頭もデビューが控えているんですよ。まずは1月27日の東京芝1800メートルを武豊Jで予定しているのがキスラー(牡、父ディープインパクト、母シャンパンドーロ)です。お母さんは米G1・2勝馬で、17年のセレクト1歳セールで1億9500万円の高値がつきました。「やるたびに良くなってきましたね。水準以上だと思います」とのこと。母系はダートの活躍馬が多く出ていますが、「ディープなので芝という感じですね」と、まずはこの条件からのデビューになったようです。

 続いては中京の芝マイルに2頭。まずはサトノソレイユ(牝、父Frankel、母Debonnaire)が津村Jで出走します。兄は豪州G1を2勝していますね。「スピードはありそうですが、気性的にかなり難しいところがある。その辺を意識しながら、調整していきたい」と話します。もう一頭はアテンポラル(牡、父ハーツクライ、母タンタスエルテ)でタンタアレグリアの下になる血統ですね。こちらは川又Jでデビュー予定。「ハーツ産駒で胴長ですね。調教では動けているし、勝ち負けできると思います」と期待しているようでしたよ。来週は豪華4頭出しとなるのか。ただ、今週の除外馬たちがたくさんいるしなぁ。まぁ、こればっかりは蓋を開けてみないと分かりません。

 今日はここまで、また明日です。ではでは

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