逆境を乗り越えて(栗東)

 こんにちは、山本です。今日は久々に土曜日の京都競馬場からのパッチパチ。ではでは、行ってみましょうか♪

 さて、日本列島を大寒波が襲っています。当ブログをご覧の方はご存じかとは思いますが、本日の東京競馬は降雪のために中止。遠く北海道からは氷点下20度台なんていう想像もできないような数字が耳に入ってきます。健康面はもちろん、雪で滑って、転んで、結構な怪我をするみたいなことも頻発します。安全面にも十分、注意していただきたいと思います。

 ただ、これはワタクシたちマスコミが大きく影響しているですが、最近は「史上最強」って言葉がメチャクチャ使われてるような気がするんですよ。寒波とか、暑さとかに対して。で、その言葉に免疫がついたというか、慣れてきちゃって、すごさが伝わりづらくなってきている気がするんですよね。一時期、よく使われていた「美人過ぎる市議」のような「~過ぎる〇〇」みたいな表現もそうでしたし、前に何かのバラエティー番組で見たんですが、ワインは「数十年に一度の豊作」やら「深み」みたいな表現が4、5年に1度ぐらいのペースで乱発されているという。確かに今まで「数十年に一度」って表現、5回以上は見た気がする…。ということで、仰々しい言葉を軽々しく使ってはいけないという自戒の意味を込めた、本日の前振りでございます。

 では、そろそろ本題へ。明日の競馬を中心に見ていきましょう。

 まずは小倉5R。ついに登場します、安田隆厩舎の結晶体と言えるカレンモエ(牝、父ロードカナロア、母カレンチャン)です。昨秋にゲート試験だけ受けて、先月上旬からデビューへ向けての調整を開始。「去年は緩さだけが目につきましたが、徐々に良くなってきました。どうしても注目を集めてしまう血統ですが、まだ正直、手探りの段階ではあります」と安田隆調教師は慎重です。ただ、これはコメントにもある通り、周囲の注目度を感じ取っているから、という感じも受けます。調教で騎乗した鮫島駿Jにも話を聞きました。「普段はおとなしくて、落ち着きがあります。スピードの乗りがよくて、反応もいいですね。勝ち負けになると思います」と手応えを感じているようでした。まずは両親が実績を残してきた距離からの第一歩。ようやくきたか、という感じです。

 京都6Rは音無厩舎のシーリアスラブ(牡、父ディープインパクト、母シリアスアティチュード)が登場します。当ブログでも何度か触れたように、1歳時に募集中止となりながらも回復し、この時期のデビューまでこぎ着けました。2度の除外がありましたが、「そのぶん、乗り込めましたし、態勢は整ったと思います」と生野助手は前向きにとらえます。1歳時の経緯がありますから、調整も慎重に進めていった印象ですが、「まだ、トモは弱いんですが、いいキャンターをするんです。悪くないと思います」と取材するたびに、トーンは上向いている感じですかね。少し発馬が遅いようなので、内回りへの対応がカギでしょうけど、全兄のスティッフェリオも今や重賞ホース。その兄に続く活躍を期待したいものです。

 さて、ひそかに注目していたのが東京の平場、6Rだったんですが、目玉だったウオッカの子供、角居厩舎のタニノミッション(牝、父Invincible Spirit)がまさかの出走取り消しになってしまいました。ここは松下厩舎からトオヤリトセイト(牡、父ドリームジャーニー)がスタンバイ。「順調に調整はできました。ただ、2戦ともゲートが遅いんですよね。今回もその点がどうかだと思います」と松下調教師は話していました。

 そうそう、先日のブログで書いたことに一つ訂正が。矢作厩舎のユニコーンライオン(牡、父No Nay Never)はMデムーロJとのコンビでつばき賞に出走予定でした。失礼しました。本来は角居厩舎のエスポワールが出走予定だったのですが、2月1日以降、坂路に入っていませんし、恐らく回避するんじゃないかと思います。

 さて、明日の東京メインは共同通信杯。このレースは紙面で色々と書き尽くしちゃったんですよね、ワタクシ。まぁ、2歳王者のアドマイヤマーズ(牡、父ダイワメジャー)は重箱の隅をつつきたい心理というか、やたらと距離の話題になっていたのは事実。しかし、友道調教師は笑顔を浮かべながら、こう話していました。「新馬をマイルで勝ったから、2歳は朝日杯FSを目指しましょうという話になって、そういうローテを組んだだけなんだけどね。昔は朝日杯からクラシック路線なんていうのは普通にあったし、こんなに距離、距離って言われることはなかったと思うけど」。確かに今までのレースで致命的に折り合いを欠いたというシーンはなかったし、デビュー前から2000メートルぐらいまでは問題ないと何度も聞いてましたからね。今回のレースに関して、ワタクシも距離の不安は全く持っていません。そのことをしっかりレースで証明してほしいと思うとります。

 しかし、3歳戦線といえば、前日に輸送しているはずのクロノジェネシス(牝、父バゴ)ビーチサンバ(牝、父クロフネ)が心配。2頭とも、どっしりとした牝馬というタイプじゃないだけに…。月曜までの2日間、何とか調子を維持しておいてほしいものですが…。

 では、ネット限定「厳選馬」でございます。

小倉10R・15アドマイヤデジタル(前走は勝ち馬に目標にされた2着だが、その勝ち馬は先週、1000万も連勝。叩いた上積みを加えたここはチャンス)

 続いては馬券王への道 延長戦ですね。

京都5R・11ファビュラスギフト(前走はスムーズさを欠く場面あり。十分に脚はある)

京都12R・9ベルカプリ(「前走は出遅れが響きました。1400メートルはベストです」と安田隆調教師。2戦目で巻き返す)

小倉8R・3ゲンパチケンシン(小回りの6ハロン戦ベスト。こちらも上積み見込んで)

東京10R・11ヒデノインペリアル(気性的に難しさあるが、スムーズに運べば上位争いの力あり)

 今日はここまで、また次回です。ではでは

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