【佐々木調教師が凱旋門賞を語る】13年キズナで4着「やはり、歴史の重みを感じるレースだよね」

スポーツ報知
トレヴが優勝した13年凱旋門賞でオルフェーヴル(左から2頭目)が2着。武豊騎乗のキズナ(右)は4着だった

 熱い思いは一つだった。佐々木調教師が前田オーナーからキズナの凱旋門賞挑戦の話を最初に聞いたのは何とデビュー前だった。「大きいところ、ダービーを取ったら行こう」。ただ、驚きはなかった。初めて見た時からほれ込み、1歳時に鳥取・大山ヒルズで見たキャンターで「モノが違うな」と確信していたからだ。

 13年の日本ダービーを勝ち、その言葉は現実になった。しかし、結果は4着。レースを見守る佐々木調教師の手は震えていた。「やはり、歴史の重みを感じるレースだよね」。94年の開業当初から続く前田オーナーとの長い付き合いの中で、「凱旋門賞」「ブリーダーズC」という言葉を何度も耳にしてきた。熱い思いを知っているだけに、勝利という結果がほしかった。

 前田オーナーにとって、世界最高峰への挑戦は5年ぶりとなる。「日本だけじゃなく、壮大な夢を持っている方。調教師としても応えたいですね」。今回は応援する立場で現地へ駆けつける予定。挑戦をしっかり見届ける。

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