【凱旋門賞 「宮本調教師の平常心」特別版】また日本でクリンチャーの雄姿を見せたい

スポーツ報知
凱旋門賞に挑戦したクリンチャー(武豊騎手)(カメラ・高橋 由二)

◆第97回凱旋門賞・仏G1(10月7日・芝2400メートル・パリロンシャン競馬場、良)

 皆さんに応援していただいたクリンチャーは17着に敗れました。現地でも状態はよく感じましたが、相手が強かった。壁は厚かったです。今は無事に戻ってきたクリンチャーの姿を確認できて、ホッとしています。

 私は今まで競馬で緊張したことはほとんどありませんでした。しかし、今回は違いました。競馬場の雰囲気に飲まれたわけではありません。この大きな舞台で、日本の代表として、世界の強豪たちと戦うという責任感からだと思います。あまり人とも話したくなくて、レースも4コーナー付近でひとりで見ていました。

 今は、凱旋門賞という舞台に連れてきてくれたクリンチャーに対して、感謝の気持ちでいっぱいです。今後は帰国後の状態次第ですが、有馬記念(12月23日、中山)を目指すことになると思います。最後にファンの皆さんの熱い声援が、今回は本当に励みになりました。また、日本でクリンチャーの雄姿を見せたいと思うのでよろしくお願いします。(JRA調教師)

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