【香港ヴァーズ】フレッシュな状態で臨める愛ダービー馬ラトローブが中心…海外競馬通・成田幸穂の予想

スポーツ報知

 香港ヴァーズは傑出馬不在の大混戦。サンクルー大賞の勝ち馬で凱旋門賞4着のヴァルトガイストが実績面でリードしているが、中間の調整が軽め。激戦続きの疲労があると見て対抗評価にとどめた。

 本命は愛ダービー馬ラトローブ。前走のマッキノンSは2着ながら、鋭い末脚はシャティン2400メートルの舞台で生きそう。メルボルンCやジャパンCへの出走プランもあったが、結局は回避してここに絞った。フレッシュな状態で臨める点も良い。

 地元のエグザルタントはこの条件で2戦1勝、2着1回と適性を示しており、手の合うパートン騎手への乗り替わりも魅力。

 日本の2頭はともに1ハロン長い印象だが、極端なスローペースになった場合、リスグラシューの非凡な決め手で差し切るシーンも。クロコスミアは同型のサルウィンとの兼ね合いがポイントか。

 ◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、南関東版・競馬ブックと研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。ラジオNIKKEIの「香港国際競走実況中継」に出演予定。

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