2020年8月31日7時00分 スポーツ報知
1976年の第1回報知映画賞で作品賞を受賞した市川崑監督の「犬神家の一族」を製作した角川春樹氏が製作・監督を務めた人情時代劇。原作は高田郁氏の同名ベストセラー小説。料理を軸に2人の少女の友情と成長を描く。主演の松本穂香と相手役の奈緒は、今年公開作品が続く注目若手女優。2人を取り囲む江戸の人々には、若村麻由美、浅野温子、窪塚洋介、反町隆史、石坂浩二、中村獅童といった角川春樹氏ゆかりの俳優が集結、泣ける感動作品を盛り上げる。
文化・文政の時代を迎える江戸後期。関西出身の料理人の澪は、神田のそば処「つる家」で働きながら、幼い頃に大坂の大洪水で生き別れた親友の野江との再会を夢見ていた。2時間11分。☆配給 東映。10月16日公開。
★報知映画賞選考委員・荒木久文の見どころ
「料理」と「友情」の二つのテーマで展開される、人情味あふれる「料理時代劇」。女料理人、澪が作る劇中の料理の一品一品は本当に「目」に美味しい限り。
女の子同士の友情、感動の涙が隠し味ですね。同時に江戸時代後期の我々のご先祖様たちの食材や味への強いこだわりが感じられます。それが現代の日本料理を育ててきたのでしょう。
まるでフルコース料理のように次々登場する豪華な出演陣ですがエンディングのお楽しみの超豪華デザートは、ユーミンが作って手嶌葵が歌うテーマ音楽。お料理と映画をゆっくりとお楽しみ下さい。