2020年9月1日9時45分 スポーツ報知
「第82回スポーツ報知特選試写会」が9月23日、仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城・大ホールで開催される。今回は、万物の原点である食をテーマにした「みをつくし料理帖」(角川春樹監督、10月16日より全国公開)に決まった。
原作は、作家・高田郁氏の累計発行部数400万部突破のベストセラー時代小説シリーズ。スペシャルドラマや連続ドラマで制作されてきた同作品の劇場版映画は今回が初となる。監督は、前作から約10年ぶりの作品となる角川春樹(78)。原作小説に惚れ込んでいた角川がプロデュースのみならず、自らメガホンを取った。主題歌は松任谷由実(66)が制作し、手嶌葵(33)が歌う。
舞台は、享和2年(1802年)の大坂。8歳の澪と野江は、まるで姉妹のように仲の良い幼なじみだった。しかし、そんな2人が暮らす大坂を大洪水が襲い、澪と野江は生き別れに。それから10年後、大洪水で両親を亡くした澪は、江戸の神田にある蕎麦(そば)処「つる家」で女料理人になっていた。一方の野江は、吉原の遊郭に買い受けられ、幻の花魁(おいらん)・あさひ太夫と名乗っていた。澪が苦心して生み出した料理が、別々の人生を歩む2人を再び引き寄せていく。
多くのスターを輩出してきた角川春樹が主役の澪に起用したのは、今最も波に乗る若手女優の松本穂香(23)。幼なじみの野江を、NHK連続テレビ小説や話題のドラマ「あなたの番です」で注目を集めた奈緒(25)が演じる。「つる家」の主人に石坂浩二(特別出演)、常連客には薬師丸ひろ子が脇を固める。他に若村麻由美、浅野温子、鹿賀丈史、中村獅童など、かつての角川映画に出演した豪華な俳優陣も大集合した。
角川監督が完成させた“生涯最後の映画監督作”に大注目だ。