愛情を込めた原稿が書けた時の達成感

編集局北海道支局 秦雄太郎

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テレビには映らない素顔を伝える
風呂場で経験した最高のエピソード
仕事に打ち込むエネルギーは好奇心

仕事を進める上で大切にしていること

 北海道版と呼ばれる北海道内限定の紙面を制作する部署でプロ野球・日本ハムファイターズの取材をしています。

 取材対象はプロ野球選手。努力を重ね活躍している選手のすごさを紙面上で伝えることはもちろんですが、選手の人間らしさを伝えること。それが私たちの仕事だと思っています。

 「記者と選手」ではなく、「人と人」であること。そのように接していくうちに選手の隠れた人間くささ、テレビには映らない素顔が垣間見える瞬間が出てきます。

 その瞬間を紙面で伝えられるようにと意識しています。

 また「何かおもしろいことはないか?」と常にアンテナを張るようにしています。意外と小さな気づきが大きな笑いにつながるもの。スポーツ新聞という娯楽要素が強いメディアなので、読者が驚いて思わず笑ってしまうような出来事を見つけられるように走り回っています。
秦雄太郎

仕事の醍醐味

 お相撲さんとお風呂に入ったことはありますか? たぶんないですよね。私もありませんでした。相撲担当を経験するまでは。

 大相撲は15日間の本場所が年6回、場所中は力士もぴりぴりムードです。敗れた場合、取材にほとんど答えてもらえない日もあります。ある日、取組に負けた仲の良い力士から「験直しに一緒に風呂に入りに行こうや」と誘われました。「今日はきっと気が立っているぞ。何を話したらいいかな…」。急いで仕事を終わらせ指定されたスーパー銭湯へ。タオル一枚でさっそうと浴室へ飛び込むと、意外にも地元のおじいちゃんに囲まれ楽しそうに談笑する彼の姿がありました。

 手を振り招き入れてくれた薬湯風呂では、仕事場では話せなかったこと、プライベートのこと、たくさん話してくれました。文字通り裸の付き合い。「お前だから話してる」と言ってもらったのは何より幸せでした。選手と記者を越えた付き合いの中、ふと出てきた最高のエピソード。これを原稿に出来たら彼がどんな思いで戦っているか、故郷の両親や友人、読者に知ってもらえる。彼が活躍し紙面を飾る日。誰も知らないエピソードを添えて、愛情を込めた原稿が書けた時の達成感は何ものにも代え難いことです。
秦雄太郎

キャリア

 社会学部卒
2014年4月:入社 編集局運動第二部サッカー、大相撲担当
2017年12月:編集局地方部北海道支局日本ハム担当

受験生へのメッセージ

 「やりたいことをやりたいように」。学生時代からのモットーです。大学時代、私は故郷に帰って公務員になることを前提にだらだらと過ごしていました。特に部活に打ち込むこともなく、宅配ピザのアルバイトと大学の往復の日々。イメージできる怠惰な大学生を想像してもらって構いません。公務員になるための準備としてダブルスクールも始めつつ、いざ就職活動を始めた大学3年の冬。自分のやりたいことはなんだろうか…、と真剣に考えた時、「自分が好きなスポーツに携わる仕事がしたい」と頭に浮かびました。

 巨人の阿部選手にあこがれて小中高はずっと野球部。高校を卒業し上京すると、夜な夜な友達とウィニングイレブンをやりこみサッカーが大好きになり、秩父宮で観戦したラガーマンの肉体に憧れ筋トレも始め、仕送りで買ったスノーボードではハーフパイプに入って頭を打ち、バイト代を東京競馬場で増やしたり減らしたりした大学生活。決してほめられた大学時代ではないですが、ミーハーでわがままな自分の好奇心を満たす全てが詰まっているのは、現在働いているスポーツ新聞業界でした。田舎に帰るのは老け込んでからでもいいんじゃないかと思えました。

 このページを読んでくれている学生の皆さんは、スポーツ新聞の記者ってどんな仕事なんだろう、という期待と不安を同じだけ抱えていると思います。大きく言えば、人生の岐路。迷うのも当然です。ですが、自分の胸に聞いた時、「やってみたい」と思う強い好奇心は、社会人として仕事に打ち込むエネルギーになります。自分の心に正直に。飛び込んだ世界には、あなたの想像を上回る刺激的な日々が待っているはずです。

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