150周年

自分の「色」を仕事に生かす

大阪本社編集局レース部 山本武志

仕事のだいご味、やりがい

 レース部で中央競馬を担当しています。競馬=ギャンブル、という見方をされがちですし、実際に週末の仕事はレースの予想が中心です。ただ、だからこそ他の原稿では目の前で起こっている出来事を深く掘り下げ、読み応えのあるものを届けたいという気持ちが年齢を重ねるたびに強くなっています。
 

 ここ2年の競馬界で数々の快挙を成し遂げ、今や日本競馬の中心的存在となっている矢作調教師には競馬記者になった当初からかわいがってもらっていました。当然、大きな出来事が起きるたび、会社から長い原稿を出すように指示が出ます。ただ、コロナ禍の昨今。関西圏以外の現場にはなかなか行くことができません。15年以上の雑談も含めた色々な会話を頭の片隅から呼び起こし、再び話を聞いてみる。こんな地道な取材で「仕込み」を続け、何本も長い原稿を書かせてもらいました。
 

 一昨年、ある記事を書いた後。矢作師から「良い記事を書いてくれてありがとう」とLINEをいただいたことがあります。いい紙面を作ることこそ、取材対象に対する「恩返し」。こういった言葉は記者冥利に尽きるものですし、ずっと忘れられない出来事です。

報知新聞はこんな会社です

 個性が大事な会社です。目の前で見たことを客観的に伝えることも大事ですが、自分がどう感じたかを前面に押し出す「見た」というタイトルのついた原稿は競馬だけではなく、他ジャンルでも読み応えのあるものが多い。特に今はネット上で様々な形で氾濫している記事と違うのは、読んでもらえば明らかです。
 

 元々、スポーツ紙は一般紙に比べると、自分の署名が入った記事が多く、志望動機はそこへの憧れもありました。実際、紙面に自分の名前が初めて載った時はうれしかったものです。ただ、それだけの責任が生じるのも確か。特に競馬記者は予想で人のお金を動かす職業でもあります。しっかりとした取材で築いた土台の上で押し出す個性でないと説得力がありません。より早く、自分の「色」を見つけて、それを仕事に生かせれば過ごしやすい場所だと思います。

キャリア

文学部国文学科卒
1999年4月:入社
1999年10月:大阪本社編集局運動部
2003年1月:大阪本社編集局整理部(現編成部)
2005年10月:大阪本社編集局競技部(現レース部)

受験生へのメッセージ

 最近、特に感じるのですが、自分の好きなこと、やりたいことを仕事につなげている人は本当に少ないものです。そして、この年になっても、現場での取材は新たな発見がたくさんあります。こんな仕事、なかなかありません。
 

 熱意と創造力にあふれた「若い力」を待っています。

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