【宏太’Sチェック】指導一つで生まれ変わることを証明

2018年4月8日10時0分  スポーツ報知

 ◆明治安田生命J1リーグ第6節 札幌3―0名古屋(7日・札幌ドーム)

 札幌が、名古屋のつなぐサッカーより質の高いものを見せてくれた。札幌はつなぎながらサイドの選手を使い、しっかりゴールに向かっていた。一方の名古屋はつないではいるがボール回しをしているような感じ。その差が結果に表れた。

 素晴らしい戦いと言っていいその根底には、これまでの積み重ねがある。昨季までの札幌も、しっかりつなぎはできていた。ただ横パスなど安全な所に出す事が多かった。そこにミシャが来て、リスクを冒す事を恐れない「勇気」というスイッチを押してくれたのだ。

 ミシャはパスが通らなかった時、出し手でなく、受ける側の位置取りが悪いからという見方をする。それで選手が考えながらプレーすることで、より成長につながっている。この試合でも効果的だった縦へのくさびというのは出す方には怖いもの。それが選択肢に入っているのは、ミシャの教えがあってこそといえる。

 そこにプラスしてミシャはハードワークできる選手を求め、使っている。走れるというのは、例え奪われたとしても「ボールを取り返せばいいんだ」という余裕につながってくる。指導一つでチームは生まれ変われることを、今年の札幌が証明している。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

北海道版札幌コラム
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