【岩政大樹 オン・ザ・ピッチ】ハリル日本、描けなかった「同じ絵」

2017年12月23日11時0分  スポーツ報知
  • ハリルホジッチ監督

 率直に言って、東アジアE―1選手権での日本代表の戦いぶりは良くないものでした。勝ち負けはともかく、3試合を通して選手たちに同じ絵が描けているようには見えませんでした。

 即席チームであるという言い訳は、今回は通じないでしょう。鹿島、川崎、G大阪などの数クラブからほとんどのメンバーが構成された今回の代表チームでは、連携面の問題はいつもより少なかったはずです。しかし、そんな勝手知ったるメンバーたちとプレーしているにもかかわらず、攻守において選手間のつながりを感じない展開に終始しました。

 戦う、走る、気持ち。サッカーにおいて、いつも語られる「サッカーの本質」ともいわれる部分。それを今回の選手たちが、こんな大事な試合で持ち合わせていなかったとは思えません。きっと、みんながこれまでのサッカー人生の全てをかけて挑んだ試合だったはずです。しかし、それをピッチで表現できませんでした。

 問題は「同じ絵」という部分だったと思います。とりわけ「いつ」「どこで」のスイッチに、ばらつきがあったように思います。例えば、韓国代表は「ロングボールを多用した」ように見えますが、実はやみくもにその武器を使ったわけではありません。「高さ」という武器を生かすために「いつ」「どこで」をチームで共通のイメージとして持っていました。

 一方の日本代表は、その整理ができていないために、選手たちが集結する場所と分散する場所が定まらず、ずっと相手によって自分たちのポジションを動かされていました。その結果、セカンドボールを拾えず、安易なミスも繰り返してしまいました。

 サッカーは気持ち。それは間違いないことです。しかし、そこに「いつ」「どこで」が抜けると、バラバラになって、どうしようもない展開になってしまうことがある。時間の流れるサッカーというスポーツにおいて、それも避けては通れない本質なのだと思います。(東京ユナイテッド、元日本代表DF)

サッカー日本代表
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