森保体制、五輪後契約見直しも 推挙は関塚技術委員長に一任…26日決定へ

スポーツ報知
笑顔で取材に応じた関塚技術委員長

 日本サッカー協会の技術委員会が20日、都内のJFAハウスで開かれ、7月で退任する西野朗監督(63)の後任について議論した。現状ではU―21日本代表の森保一監督(49)の兼任が決定的だが、約3時間半行われた委員会では結論は出さず、新監督の推挙は関塚隆技術委員長(57)に一任された。「他(の候補)に動いている気配はない」と、ある委員が話すように森保氏最有力に変わりはなく、今後は、本人の意思確認、兼任による日程面のサポート案など細部を詰め、26日の理事会で森保新監督が承認され、2年契約を結ぶ見込みだ。

 委員会終了後に対応した関塚氏は「名前は4、5人出たが、誰に決まったとはなっていない。一任されたので、ここからしっかり進めていく」と語った。慎重な姿勢は崩さなかったが、ロシアW杯で西野監督が日本人の良さを生かし16強入りしたことを踏まえ、監督選定の基準について「日本らしい戦いを継承していく、それができる監督。W杯の戦いをゼロにせず、ベースにして世界基準の高いところにどう進んでいけるかが一番」と継続性の大切さを説いた。ある委員が「日本人がいいという意見が多い」と語るように、現時点では日本人路線の継続を推す声が多数出ている。

 委員会では新監督とは2年契約を結ぶ方針だ。4年契約を基本とした場合、ハリルホジッチ前監督のように途中で契約解除した場合は、残り契約期間の給料の支払いが発生する。そのため、次の代表監督については成績、手腕などの評価を行い2年後に契約を見直す考えで、森保氏が就任した場合は、2020年東京五輪終了後に契約の見直しが行われる予定だ。

 委員会終了後に、関塚氏から報告を受けた田嶋幸三会長(60)は、9月に新体制での親善試合、来年1月にはアジア杯が控えていることから、26日の理事会で新監督を承認したい意向を示している。

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