サッカー協会・田嶋幸三会長、ハリル監督解任は「最終的には自分自身で決めた。批判は覚悟の上だった」

スポーツ報知
田嶋会長

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)が21放送のフジテレビ系「週刊フジテレビ批評」(毎土曜・前5時半)に出演し、今年4月に日本代表のハリルホジッチ監督を解任した理由を明かした。

 田嶋氏は、常に危機管理を考えていたことを前提に、昨年12月の東アジア選手権でも監督交代について「議論になったのは事実」と明かした。ただ、当時は今後の修正されることを期待していたという。しかし3月のベルギー遠征で「修正がうまくいかなかった。ハリルホジッチさんも全力を尽くしてやってくれていて、私達も彼の努力を認めます。でも、ここでは監督を交代させることが、もっといい、1%でも勝つ確率を上げたい、と申し上げたんですけど、まさにそのための選択をしました」と振り返った。

 W杯開幕2か月前の選択に「その時は日本のサッカーにとって何が1番いいのかっていうことでしか考えていませんでした。我々は日本のサッカーがより強くなって、多くのお子さんや多くの方が見ていただける。そういう風に日本のサッカーをしたいと考えています。そのためにはW杯で少しでもいい成績を残すことが大切だと。ここは代えなければいけないと、ある意味信念を持って、確信を持ってやった。ある程度、批判はもちろん覚悟の上です」と当時の心境を語った。そして、決断は「最終的には自分自身で決めました。それしかないですよね。もちろん西野さんとは物すごくたくさん話をしましたし、いろんな方の話を聞いたのも事実ですけど、だからと言って、それを鵜呑みにはできない。自分が1番責任を取らないといけないですし」と話した。

 技術委員長だった西野朗氏に後任に指名したが「技術委員長は監督を評価してサポートする立場の人です。その人が監督になるっていうことは、必ずしも健全ではない。それは2か月前という直前だからこそ、私が決めたということで言うしかない状況になった」。そして、「西野さんしかなかった、2か月前で。まったくチームに関わっていない人をそこで持ってくるわけにはいかなかった」と西野氏を後任に据えた理由を説明していた。

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