森保U21日本代表、4発16強!8人入れ替え、2戦全20人起用

スポーツ報知
前半2分、縦パスに反応してゴール前に走り込み、先制ゴールを決めた岩崎(中)

◆アジア大会2018 ▽1次リーグ・グループD組第2節 日本U21代表4―0パキスタンU23代表(15日・ジャカルタ)

 サッカー男子1次リーグD組の第2戦で、U―21日本代表はU―23パキスタンを4―0で破り、16チームによる決勝トーナメント進出を決めた。FW岩崎悠人(20)=京都=が2得点を決めるなど、昨年12月に森保一監督(49)が東京五輪代表監督に就任後、最多タイの4得点。女子のなでしこジャパンは1次リーグC組の初戦でタイに2―0で快勝した。7月に合宿打ち切り問題などが起きた水球女子日本代表は地元インドネシアに15―4で大勝し、再出発の白星を飾った。

 盤石の勝利だった。日本は14日のネパール戦から8人を入れ替えて臨み、チーム発足後最多タイの4得点で2試合連続完封勝利。1次リーグ突破を決めた森保監督は「選手が試合の入りから『自分たちが勝つんだ』というプレーを見せてくれた。その姿勢は評価したい」とたたえた。

 ゴールショーの幕開けは前半2分のMF岩崎だった。DF岡崎のロングパスに抜け出すと、GKをかわして先制点。昨年5月のU―20W杯(韓国)や今年1月のU―23アジア選手権(中国)など、国際大会では期待されながら無得点だった。「今まで自分からゴールに向かうプレーが少なかった。今回はそれを出したい」と話していた通り、有言実行の得点だった。同9分にMF旗手、同10分にFW前田と前線のスピードトリオがそろってゴールを決めると、同35分には岩崎がこの日2点目を挙げ、試合を決めた。

 2年後の東京五輪と同じ夏に、同じく高温多湿のインドネシアで行われている今大会。登録メンバーこそ五輪より2人多い20人だが、森保監督は「東京五輪のいいシミュレーションになる。意識して準備してほしい」と選手たちに求めている。

 チームの“助っ人”として国立スポーツ科学センターから2人のトレーナーが帯同。暑熱対策や疲労回復のケアなど、最高のコンディションを作るための手助けをしている。また選手の疲労度や回復速度などデータを集めることで、東京五輪への貴重なサンプルにもなる。この日も前節から中1日という過密日程だったが、決勝までの7試合を戦い抜く態勢は整っている。

 後半33分からGKオビパウエルオビンナが出場し、この2試合で全20選手が出場した。「全員が戦力」という指揮官の下、万全の態勢でアジアNO1を目指す。

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