新生日本代表の中心は、右から堂安、左から中島…森保ジャパン11日コスタリカ戦

スポーツ報知
コスタリカ戦の先発が濃厚な中島(左)と堂安

◆国際親善試合 日本―コスタリカ(11日・パナソニックスタジアム)

 欧州で結果を残した若きアタッカー2人が、森保ジャパンで“エース”の座を争う。日本代表は9日、コスタリカ戦(11日・パナS)に向け、吹田市内で練習。ともに代表初先発が濃厚となったMF堂安律(20)=フローニンゲン=と、MF中島翔哉(24)=ポルティモネンセ=は、欧州で磨いた得点力を武器に、新生日本代表の中心を狙う。

 雨の大阪で、いよいよ森保ジャパンが初陣に向けて臨戦態勢に入った。この日は冒頭15分のみが報道陣に公開され、選手たちはその後、非公開で紅白戦などを実施。堂安は「大阪で気分が晴れたのかは分からないですけど、すごく充実したトレーニングができました」とうなずき、G大阪時代に慣れ親しんだ地での代表デビューが待ちきれない様子だった。

 7日の紅白戦では主力組1本目の右MFに堂安、左MFに中島と、攻撃の核として期待される中盤2列目にふたりが入った。堂安は昨季、オランダ1部のフローニンゲンで9得点、中島はポルトガル1部のポルティモネンセで10得点。ロシアW杯に出場した選手たちよりゴールという結果は残したが、ともにオランダ、ポルトガルのリーグが、イングランドやドイツといった主要リーグよりレベルが低いこともあってW杯出場はならなかった。しかし、世代交代が進む森保ジャパンでは、その得点力を大いに期待されている。

 左利きの堂安と、右利きの中島。ドリブルで中央に切り込み、強烈なシュートでゴールを狙うプレーがともに持ち味だ。堂安が「期待してもらっていいと思います。求められているのはハードワークすることと、得点という結果を出すこと」とうなずけば、中島も「(森保)監督は常に良さを出してほしいと言っているので、そういうプレーができれば」。ともに代表初先発(堂安は初出場)となる一戦で、やるべき仕事は一致している。

 ロシアW杯で長くエースとして日本代表を引っ張ったMF本田圭佑が代表引退を表明するなど、世代交代が進む森保ジャパン。テニスの全米オープンで日本女子シングルス初優勝を果たした大坂なおみ(20)=日清食品=と同じ20歳で東京五輪世代の堂安と、16年リオ五輪のエースで今回は背番号10を背負う中島は、新たなエース候補と言える。どちらが新たなエースの座に、名乗りを上げるのか。ふたりが“共演”する初陣に注目が集まる。(金川 誉)

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