森保ジャパン白星発進「世代交代」へ本田、香川の後継者候補を証明

スポーツ報知
初陣を白星で飾り笑顔を見せる森保監督

◆国際親善試合 日本3―0コスタリカ(11日・パナソニックスタジアム吹田)

 ロシアW杯で主力を務めた海外組の招集は見送られた。理由の1つは「世代交代」。森保ジャパンの成功のカギを握るテーマだ。10年南アフリカW杯からチームを支えてきたMF長谷部誠(フランクフルト)、MF本田圭佑(メルボルンV)が代表からの引退を表明。2人以外の南ア組も、4年後のカタールW杯では30代中盤にさしかかる。20年のW杯アジア予選開幕まで時間があるこの時期は、若い選手を試すには都合が良い。

 次にメンタル面の問題が挙げられる。プロ意識が高まっているとはいえ、W杯の直後は難しい。大きな大会が終わり、次の目標も遠い。程度に差はあれど、燃え尽き症候群のような状態に陥る選手は少なくない。ある主力選手が「この時期に長時間かけて日本に戻って親善試合に臨むのは、モチベーション的になかなか難しい」と明かすように、この時期については試合に飢えた若手、W杯で悔しさを味わった選手を呼んだ方がチームづくりがスムーズにいく。

 当面の目標は来年1月のアジア杯(UAE)。10、11月にも強化試合が予定されている。森保監督は3回の合宿で同杯へ向けた選考を進めていくが、早速2列目が輝きを放った。本田、香川真司(ドルトムント)らが長く君臨したため世代交代が急務で、日本が勝つためにはレベルアップが求められるポジション。後継者候補がいることを証明した。(内田 知宏)

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