森保ジャパン 4―4―2に見えた初陣は4―5―1…FW小林「流動性がある」

スポーツ報知
前半、強く指示を出す森保監督

 日本代表は11日、国際親善試合で3―0とコスタリカを下し、森保一監督(50)の初戦を白星で飾った。FW小林悠(30)=川崎=とMF南野拓実(23)=ザルツブルク(オーストリア)=が2トップに見えた布陣は、指揮官から選手には基本的には4―5(2―3)―1と伝えられていた。

 FW小林は「(監督から選手に伝えられている基本布陣は)4―2―3―1(4―5―1)ですね。練習からやっているときに流動性があると感じていた。タイミングとか臨機応変に見てやっていた」と話す。試合の序盤は小林が前に張り、やや後ろに南野、といった形が見えたが、前線から守備にいく際には小林と南野が同じラインでプレスにいくシーンも出てきた。前半の終盤には南野が前にいき、小林がやや後ろといった2人の関係だけで言うと大きく分けて3つの関係が見られた。

 今季リーグ戦で2位と広島を追う川崎でも基本的な布陣は4―5―1。1トップに小林、トップ下に元日本代表のMF中村、右に家長、左に阿部といったメンバーが並ぶが、小林はそうしたサッカーを経験しており、1トップにはうってつけの存在だったかもしれない。コスタリカ戦の日本代表も時間帯によって堂安、中島も含め、様々に形を変えていた。

 20歳の堂安(右MF)、23歳の南野(トップ下)、24歳の中島(左MF)の3人を30歳の小林がうまく良さを引き出していた。前半23分には堂安からのショートパスを右サイドで受けた小林が中央に走った中島に渡し、シュートが生まれた。同39分には遠藤の縦パスを小林が胸で落とし、最後は南野がシュート。後半15分に堂安がループシュートを放ったシーンも中島―小林とつなぎ、空いたスペースへ走り込んで生まれたものだった。「個で打開できる選手が多かったので、気をつかってあえてフォローにいかなかったりした。そればっかりだと相手にも読まれるので、フォローにいったりする時もあった。臨機応変にやれたと思う」と小林は振り返った。

 当初は3バックを採用すると思われた森保ジャパン。だが、フタをあけてみれば4―5―1で初陣に臨み、勝利した。形にとらわれない変幻自在の攻撃陣が見事な攻撃のハーモニーを奏でた。

サッカー

×