森保監督、10月の親善試合に欧州組招集!南野VS香川…真の世代交代争い勃発

スポーツ報知
報道陣に囲まれながら搭乗口に向かう南野(中央)

 日本代表の森保一監督(50)は12日、10月の親善試合(12日・パナマ戦、16日・ウルグアイ戦)に、初陣のコスタリカ戦では招集を見送ったロシアW杯の欧州組を呼ぶ意向を示した。トップ下ではコスタリカ戦で代表初得点したMF南野拓実(23)=ザルツブルク=が、MF香川真司(29)=ドルトムント=とライバル関係に。MF堂安律(20)=フローニンゲン=は兵庫県の実家で両親と朝まで“反省会”を行い、次戦の初ゴールを誓った。

 快勝した初陣の余韻冷めやらぬ午前8時前。滞在ホテルで取材に応じた森保監督は、次なる一手を披露した。10月の親善試合について「コンディションや状況を見て」と断りを入れつつ「海外組の選手も招集させてもらえればと思っています」と明言した。初陣では「世代交代」などを理由に招集を見送ったFW大迫勇也(28)=ブレーメン=やMF乾貴士(30)=ベティス=らロシアW杯で活躍した欧州組を呼び寄せる構えだ。

 コスタリカ戦で片りんを示した新世代とロシアW杯メンバーの融合はサバイバルでもある。2列目は左で中島VS乾、右で堂安VS原口など激戦だが、最注目はA代表初得点を決めた南野VS香川のトップ下だ。羽田空港から離日した南野は「結果を残せて良かったけど、チームでアピールすることが重要」と気を引き締め直し「やっぱりロシアW杯のメンバーが、今でも日本を代表する選手。そこを脅かす存在にならないと。もし次の代表でそういうメンバーが呼ばれるのであれば、そこで何ができるか」と早くも臨戦態勢に入った。

 13―14年にC大阪でプレーした南野にとって、06―10年の在籍の香川は常に目標だった。C大阪ユースで3年間指導した大熊裕司監督(49)は香川を題材にして、高い意識で練習に取り組む重要性を植え付けた。大熊氏は「2人の共通点は、高い意識と姿勢。妥協しない気持ちが非常に似ている。その上で真司は巧みさとしなやかさ、拓実は荒さと力強さがある」と振り返る。香川は今季リーグ戦で2試合未出場だが、南野はリーグ全6戦出場で1得点と好調を維持している。C大阪では交わらなかった2人の競争が、森保ジャパンの可能性を大きく広げる。(田中 雄己)

 ◆コスタリカ戦VTR 森保監督は代名詞の3―6―1ではなく4―5―1を採用した。前半16分、中島の右CKからオウンゴールで先制。後半21分には中島のパスを受けた遠藤の折り返しを南野が左足で追加点。終了間際には途中出場の伊東が決めて3得点で快勝。守備陣も12試合ぶりの完封と奮闘した。

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