森保ジャパンVS11月サウジアラビア…来年1月アジア杯制覇へ試金石

スポーツ報知
11日のコスタリカ戦で選手に指示を出す森保監督

 日本代表が11月に国内で開催する国際親善試合の相手に、ロシアW杯に出場したサウジアラビア代表が浮上していることが20日、分かった。U―21日本代表も兼任する森保一監督(50)が率いるA代表は来年1月、初の公式戦となるアジア杯(UAE)に挑む。FIFAランクで日本の54位に対してサウジは71位と格下となるが、2大会ぶりの優勝に向けてアジアのライバルとの対戦は最高の予行演習となる。

 森保ジャパンのアジア杯制覇に向けた最終調整の相手に中東の強豪サウジアラビアが浮上した。中東サッカー関係者が「サウジと日本が対戦に向けた準備をしている」と明かした。

 日本は7月末の森保監督就任後、年内に国内で6試合を予定。9月7日のチリ戦は北海道で発生した地震の影響で中止となり、11日に初陣のコスタリカ戦(3○0)を終えた。10月12日のパナマ、同16日のウルグアイ戦は発表済みで11月の相手は現在未定。関係者によれば1試合はエクアドルと交渉中との情報もある。いずれも北中米、南米勢で、アジア杯対策として日本サッカー協会は、アジア勢との対戦を調整しサウジが有力候補となった。

 過去の対戦成績は8勝1分け4敗で日本が上回っているが、直近の2017年9月に敵地で行われたロシアW杯アジア最終予選では0―1と敗れた。かつては「アジアの盟主」と呼ばれたサウジは、04年にはFIFAランク20位台を記録した。その後、12年に120位台まで低迷したことで、犬猿の仲だった代表と国内クラブが和解して強化に注力。ロシアW杯は1勝2敗で1次リーグ敗退だったが、昨季は若手をスペインリーグに派遣するなど上昇ムードで手ごわい相手だ。

 森保ジャパンは初陣コスタリカ戦でMF南野拓実(23)=ザルツブルク=、中島翔哉(24)=ポルティモネンセ=、堂安律(20)=フローニンゲン=ら若手が躍動して3―0で快勝。指揮官は10月の試合には9月に招集を見送った海外組の主力を呼ぶ可能性を示唆している。続く11月はアジア杯を見据えた最後の強化試合。各世代の融合と当落線上の選手を見極める重要な戦いとなる。

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