「ポスト麻也」19歳DF冨安が初先発 森保監督またフレッシュジャパン

スポーツ報知
パナマ戦に先発する冨安(カメラ・竜田 卓)

◆国際親善試合 日本―パナマ(12日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 日本代表は10日、国際親善試合のパナマ戦(12日・デンカS)に備え、新潟市内のグラウンドで約1時間30分の非公開練習を行った。森保一監督(50)は初陣のコスタリカ戦(9月11日・パナS)に続き、10代のDF冨安健洋(19)=シントトロイデン=ら3人の若手を代表初先発させ、4バックでスタートすることが濃厚。軸となる1トップのFW大迫勇也(28)=ブレーメン=との相性が、今後のメンバー編成に影響を及ぼしそうだ。

 2試合目も森保イズムが全開だ。この日の実戦練習ではDF冨安が主力組のセンターバック(CB)でプレー。指揮官が4日の代表発表時に「いろいろな選手を見ながら強化を図りたい」と話していたように、前回のコスタリカ戦では出番がなかった19歳の代表デビューが現実味を帯びてきた。

 ロシアW杯で主力を務めたDF吉田が今後も守備の要になるが、4年後のカタールW杯では34歳。経験がモノを言うポジションとはいえ“ポスト吉田”が必要となる。冨安は東京五輪代表の守備の中心で、188センチの長身を生かした対人の強さに加え、守備的MFもこなすなど足元の技術も高い。名古屋から21歳でオランダ1部VVVに移籍した吉田と同じように、19歳でJ2福岡からベルギー1部のシントトロイデンに移籍とキャリアも酷似。以前、吉田について「世界で成功しているDFですし、そういった選手になるためにもたくさんのことを吸収したい」と話しており、後継者としての資格は十分にある。

 冨安だけでなく初招集の22歳FW北川や、代表では先発のない22歳MF三竿も主力組に入ったもよう。9日に帰国したばかりの吉田や長友ら欧州組のコンディションやFWにけが人が続出した影響もあるが、年齢や経験にとらわれずに起用するのが森保流。コスタリカ戦に続き、フレッシュな面々となりそうだ。

 システムも森保監督の代名詞でU―21代表でも採用する3―6―1ではなく、コスタリカ戦と同様の4―5―1になる見込み。「チームとしてポジティブなチャレンジがしたい」と言う指揮官の下、来年1月のアジア杯(UAE)に向けてチームを作り上げていく。(井上 信太郎)

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