先発濃厚のウルグアイ戦で「堂安らしさを出したい」 20歳アタッカーの“堂安らしさ”とは

スポーツ報知
12日のパナマ戦から一夜明け、新潟で調整した日本代表MF堂安律(右。奥はDF酒井宏樹)

 日本代表は13日、新潟市内でトレーニングを行った。3―0で勝利した12日のパナマ戦で長時間プレーした選手は疲労回復に努め、それ以外の選手たちは約1時間、5対5のゲーム形式などで汗を流した。パナマ戦で後半36分から途中出場し、16日のウルグアイ戦(埼玉)では先発が予想されるMF堂安律(20)=フローニンヘン=は「気を使ってプレーすると自分の良さが消えちゃうので、そこは思い切って若さを出して、堂安らしさを出していきたい」と意欲を語った。

 ウルグアイはFWカバーニ=パリSG=ら、世界トップクラスの選手を擁する。堂安は「やはりタレントぞろいなので、個が強いと思いますし、守備の時間が多くなるのかな、と思っています」と試合展開を予想した。代表デビュー戦となった9月のコスタリカ戦では、積極的な仕掛けなど、攻撃面で好プレーを披露。今度は南米の強豪を相手に、攻守でどういったプレーを披露できるかが、代表生き残りへの試金石となることは十分に理解している。

 攻撃面がフォーカスされることが多い堂安だが、オランダ移籍後に伸ばしているのが守備力だ。大柄な外国人選手にも当たり負けしないフィジカルを生かし、激しいチャージでボールを奪いきって、攻撃の起点となるプレーも得意としている。格上のウルグアイを相手に、守備から攻撃の切り替えでチャンスを演出する“らしさ”を発揮できるかは、注目ポイントのひとつ。攻撃面の良さだけでなく、森保監督が求める泥臭いプレーでチームに貢献できれば、来年1月のアジア杯メンバー入りもはっきりと見えてくる。

 そんな堂安が“再戦”を心待ちにしたのが、ユベントス所属のMFベンタンクール(21)だ。昨年のU―20W杯で、ウルグアイと対戦。ベンタンクールが中盤の核としてプレーする相手に0―2と完敗した。

 「僕はオランダでやっていますけど、彼はチャンピオンズリーグでバルサとかとやっているので刺激になっていましたし、そういった選手とまたお互いステップアップして対戦できるのは、すごくうれしいことです。(U―20W杯で敗れて)悔しかったのは覚えていますし、決定機を外したシーンも今でもすぐ思い出せるぐらい覚えています」。

 U―20W杯後、G大阪からフローニンヘンに移籍して心技体を磨いてきた堂安と、イタリア屈指の名門で激しいポジション争いに挑み、ロシアW杯では8強進出に貢献したベンタンクール。将来的にビッグクラブへの移籍を目指している堂安だが、ユベントスは目標とするクラブのひとつでもある。一歩先を行く同世代とも相まみえるウルグアイ戦は、自身の現在地をはかる絶好の舞台となる。

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