南野、史上5人目代表初得点から3戦連発狙う「目に見える結果を出したい」

スポーツ報知
笑顔で調整する南野(後方は北川)

◆国際親善試合 日本―ウルグアイ(16日・埼玉スタジアム)

 日本代表は15日、さいたま市内でウルグアイ戦に向けて約1時間の最終調整を行った。MF南野拓実(23)=ザルツブルク=は代表史上5人目となるA代表初得点からの3戦連発を狙う。森保一監督(50)は、12日のパナマ戦から大幅に先発変更することを明言。歴代初の初陣から3試合連続完封を見据えた。

 平常心で挑む。ウルグアイ戦でトップ下の先発が濃厚となったMF南野は「ゴールはもちろん。目に見える結果を出したい。いつも通りにね」と笑顔も交えて、1997年のFW呂比須ワグナー以来の快挙となる代表初得点から3戦連発を見据えた。

 森保ジャパン初陣のコスタリカ戦から連続ゴール。代表キャップ数4試合ながら、一躍森保ジャパンのエース候補になりつつある。それでも「全く満足はしていない。W杯を戦った選手と比べてもまだまだだし、僕はまだ新顔の選手」と大きなことは語らない。

 謙遜する理由がある。南野が連続ゴールした相手は、FIFAランク32位のコスタリカと同70位のパナマ。54位の日本にとって同等か格下の相手から得点したにすぎない。歴代ジャパンの“顔”と呼ばれた選手は、格上相手に結果を残し、相手からは恐れられ、味方からは絶対的な信頼を勝ち取ってきた。2005年にはMF中村俊輔が当時世界ランク1位のブラジルからミドルシュートを沈め、13年にはFW本田圭佑が同5位のベルギーから利き足ではない右足でゴールを奪い、世界から称賛された。強豪国を相手に力を発揮し、確固たる地位を築き上げた。

 世界ランク5位で、ロシアW杯8強のウルグアイ戦では、くしくも中村俊、本田、香川と歴代の“顔”がゴールを決めてきた、いわばエースへの登竜門。「もっとゴールを奪って、チームメートに信頼してもらわないといけない」。23歳の真価が問われる一戦になる。(田中 雄己)

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