森保監督、「対応力」で引いた相手打開 キルギス戦「アジア杯へ良いシミュレーション」

スポーツ報知

 森保監督が日本代表監督として避けては通れない「アジア対策」に着手する。年内最終戦となる監督就任5試合目で、初めて同じアジアのキルギス戦を迎える。「アジア杯へ向けて良いシミュレーション」と位置づけ、「ベネズエラとキルギスは全く違う戦いになる。全く別な戦いをしていかなければならない」とテーマに据えた。

 引いた相手をどう打開するか。歴代の日本代表監督が苦労させられた課題だ。ジーコ監督は日々のシュート練習を課し、オシム監督は考えて走ることで、打開を試みた。ザッケローニ監督は同じサイドでパスをつなぐことにこだわった。いずれも即効性のある策とならなかったことが、引いた相手を崩す難しさを浮き彫りにする。

 森保監督は打開の一番手に「対応力」を挙げた。広島監督時代には相手を揺さぶるために、後ろでパスを回すこともあったという。サイドを起点に、前線に人数をかける策も使った。新生2列目のMF中島、南野、堂安と変化をつけられる選手がそろい、個人技に期待した策も考えられるが、選手がピッチで有効策を判断することが肝だと考える。

 戦後以降では、就任から4連勝は新記録になる。「これまでと同じように勝ちにこだわっていきたい」と指揮官。来年1月のアジア杯をにらみ、チームを形にする段階から、策を植えつけ、実行する段階に入る。(内田 知宏)

 ◆森保ジャパン4連勝なら 森保監督は16日のベネズエラ戦に勝利すれば初陣から4連勝となり、戦後以降の最多記録となる。長沼健監督が63年と72年の2度記録した3連勝が最多で、93年のJリーグ発足以降でもハリルホジッチ監督の3連勝(15年)が最多。

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