森保ジャパン4連勝だ!兼任監督対決に勝つ

スポーツ報知
選手と共にランニングする森保監督

◆国際親善試合 日本―ベネズエラ(16日・大分銀行ドーム) 日本―キルギス(20日・豊田スタジアム)

 日本代表の森保一監督(50)が“兼任監督対決”を制して、戦後では初となる初陣から4連勝を達成する。12日から大分で代表合宿がスタート。16日に対戦するベネズエラのラファエル・ドゥダメル監督(45)は、森保監督と同じくU―21など年代別代表を兼任。多くの若手をA代表に引き上げている先輩を倒し、1月のアジア杯(UAE)に向けて弾みをつける。

 森保ジャパンの成長速度を早めてくれる格好の相手だ。16日に対戦するベネズエラ戦に向けて、森保監督は「アジア杯に向けても非常に大切な試合。選手には個の部分をもっと上げてもらって、チームをさらに成長できるようにという意識を持ってやってもらいたい」と力強く言い切った。

 ベネズエラは日本のモデルケースとなる。ドゥダメル監督は16年からA代表と年代別代表を兼任。昨年のU―20W杯(韓国)で日本は、決勝トーナメント1回戦でその指揮官率いるベネズエラと対戦。今回のメンバーであるDF冨安、MF堂安が先発した試合は一進一退の攻防だったが、延長後半に決勝点を奪われて敗退。勢いに乗ったベネズエラは準優勝と成功を収めた。今回の来日予定メンバーには日本戦で先発した5人を含む8人の東京五輪世代が含まれており、日本よりも早くA代表との融合が進んでいる。国内ではこの史上最強世代が、念願のW杯初出場へ導くと大いに期待されている。

 森保監督自身も今年3月にU―21代表が行った南米遠征でベネズエラと対戦。3―3からのPK戦で勝利は収めたが「非常に強いチームでした。U―20W杯で準優勝に導いた監督がA代表の監督もやっているので、育成年代の有望選手を融合させて、国としてサッカーの強化がうまくいっている」と刺激を受けた。

 とはいえ、森保監督が兼任監督となったのは今年から。ここまで南野、中島、堂安の2列目を中心に、若手とロシアW杯組の融合は順調に進んでいる。さらにコスタリカ、パナマ、ウルグアイとロシアW杯に出場した強国相手に3連勝しており、ベネズエラ戦に勝てば、戦後では初となる初陣からの4連勝となる。「勝利にこだわってチーム全体で戦いたい」。兼任監督対決を制し、新生日本代表の姿を見せつける。(井上 信太郎)

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