渋滞、雨、事故で会場周辺が“麻痺”。田嶋会長「どういうことが原因かしっかり調べる」

スポーツ報知
スタンドには空席が目立った

◆国際親善試合 日本1―1ベネズエラ(16日、大分銀行ドーム)

 スタジアムはそこに見えているのに、車の列は進まない。日本代表選手の乗ったバスはパトカーに前後を挟まれて試合会場に到着。予定を大幅に遅れて、キックオフ約40分前の午後6時49分だった。会場へと向かう途中ではDF吉田や槙野が自身のツイッターでチームバスの通行に協力を求めるツイートを行うなど、緊迫した状況だった。

 試合は予定時刻に始まり、完売となっていたが、スタンドは空席も目立った。渋滞の車から運転手を残して、歩いてスタジアムに向かう人も見られた。車は大分だけでなく、広島、福岡などからの県外ナンバーも多かった。試合後に日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「遅れた方たちには本当に残念でしようがない。自然渋滞、雨、事故、いろんなことが重なった。どういう原因なのかしっかり調べた上でそういうことがないようにと、痛感しています」と話した。

 日本代表の選手たちは試合前にピッチで練習せずに試合に臨んだ。DF吉田は「ピッチに出ずに試合をするのは初めてかなと思う。これがアジア杯やアジアの予選で、アウェーでこういったアクシデントは起こりうる。その中で冷静に戦わないと」と話した。結局スタンドには3万3364人の観客が駆けつけたが、前半のDF酒井のゴールを見られなかったお客さんもたくさんいた。

 ベネズエラのドゥダメル監督(45)も「あれだけの渋滞が起こったことは少し意外でした。南米ではよく起こることだが、日本で起こるとは。我々も選手に着替えを急がせたりしなければいけませんでしたが、ハプニングにも対応できますし、集中力を欠くことなく準備できました」と驚いた様子。バヒド・ハリルホジッチ監督の初陣となった2015年3月の親善試合チュニジア戦もこの日と同じ大分銀行ドームでの開催だったが、その時には問題は起きず、「3年前も完売状態で、それにならってやったという風に聞いている」と田嶋会長。

 この日で発足から4戦負けなしとなった森保ジャパンだが、思わぬアクシデントに襲われた。

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