吉田と初コンビのDF冨安、大渋滞のアクシデントも「バタバタしてて、逆に集中できた」

スポーツ報知
前半、ゴール寸前のボールをクリアする冨安(右は佐々木)

◆国際親善試合 日本1―1ベネズエラ(16日、大分銀行ドーム)

 アクシデントにも動じることはなかった。逆にアクシデントがあったことで集中できた。前半11分、連係ミスからベネズエラのFWロンドンに決定機を許した。だが、ゴールライン手前で、なんとかボールをクリア。クリアしたのはこの日が代表2戦目の20歳、冨安だった。「森保さんも最後まで体を張って守るところだったりを求めているので、守れてよかった」。失点を防いだビッグプレーも、DFとして当たり前の仕事、という雰囲気だった。

 試合前、雨や事故が重なり、チームバスも渋滞に巻き込まれた。通常よりもかなり遅い、試合約40分前の到着となった。「違うリズムにはなりましたけど、相手も一緒。しっかり集中してやろうと言っていた。(代表デビューとなった)パナマ戦の前は結構不安だった。今までに味わったことのない感じだった。でも、今日はいつもとリズムが違った。逆にバタバタしてた分、余計なことを考えないで、パッと目の前に集中してできた」。アクシデントに同様することはなく、逆に集中できた、とプラスに考えた。

 初めてコンビを組んだ吉田からも「トミ(冨安)は今回、前回といい試合をしたんじゃないかと思います」と合格点を与えられた。189センチの吉田と188センチの冨安は空中戦で競り負けるシーンもあまりなく、安定感を見せていた。新コンビは来年1月のアジア杯(アラブ首長国連邦)へ向けて、まずまずの手応えをつかんだ。

 森保監督の目にも20歳のDFは頼もしくうつったはず。それでも本人は「やっぱりチャレンジャーの立場。常にチャレンジャーの立場を忘れずに」と謙虚さを忘れなかった。

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