代表初先発の守田が3点目演出でアピール! 課題は「欲を言えば最後のゲームメイク」

スポーツ報知
後半、攻めあがる守田

◆国際親善試合 日本4―0キルギス(20日、豊田スタジアム)

 J1王者・川崎のルーキー、日本代表MF守田英正(23)が国際Aマッチ初先発を果たし、ゴールへの道筋を作った。

 後半27分だった。敵陣中央でボールを受けると、前方を走るFW北川の足元にピタリの縦パス。「自分が出しやすいのはサコ(大迫)くんだった。その後の展開を考えると、航也(北川)に出した方がよかったかなと思ったので、1個飛ばした」。大迫がフィニッシュする光景を思い描き、繰り出したボールはイメージ通り、大迫が仕留め、この日の3点目が生まれた。

 国際Aマッチ2試合目。9月のコスタリカ戦(パナスタ)では後半37分から右サイドバックで途中出場した。わずか8分の出場だったが、左太ももを肉離れし、川崎に戻ってからもリハビリとなっていた。MF青山(広島)の代表辞退で、今回も初選出時と同じ追加招集。前回と違うのは、先発し、ボランチで出場チャンスがめぐってきたこと。戦前、「アジア杯にアピールする場は最後なので、個人としても結果を残して終われれば」と語り、具体的に「ゴール、アシストを必然的に狙っていかないと」と意欲を見せていた。ゴール、アシストとはいかなかったが、大迫のゴールを生み出したのは間違いなく守田の1本のパスだった。

 試合中にはDF槙野とプレーが途切れた際に、意見を活発に交わした。試合終了までピッチに立ち続け、「相手のスライドが遅かったので、積極的に(前にボールを)つけると決めていた」と縦への推進力を生み出した。それでも「欲を言えば、最後のゲームメイク」と反省点を口にした。最後の10分間でボールを落ち着かせることができず、次への課題を残したが、この日の90分は大きな一歩となった。

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