森保監督がアジア杯日本代表で香川&昌子を選外にした意味

2018年12月13日6時8分  スポーツ報知
  • アジア杯の日本代表発表会見を行った森保一監督

 日本サッカー協会は12日、来年1月のアジア杯に臨む日本代表メンバー23人を発表した。就任後初の公式大会に臨む森保一監督(50)はMF香川真司(29)=ドルトムント=を選外とし、MF南野拓実(23)=ザルツブルク=、中島翔哉(24)=ポルティモネンセ=、堂安律(20)=フローニンゲン=の新BIG3の独り立ちに期待。結果と成長の両立を掲げ、2大会ぶり最多5度目の優勝に挑む。内田知宏記者は、森保監督の選考の意図を読み解いた。

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 森保監督が熟考の末に選んだアジア杯メンバーは、先行投資の色合いが濃く残るものだった。これまでの5試合で躍動したMF南野、堂安、中島らの若手を主軸として起用する考えの一方で、MF香川やDF昌子源(26)=鹿島=のロシアW杯16強に貢献した実力者は選外とした。だが、これをもって、彼らをチーム構想から外れていると見るのは早計だ。

 昌子は今冬のフランス1部トゥールーズ移籍が、クラブ間で大筋合意に至り、発表が間近に迫る。また、香川はドルトムントで居場所を失い、クラブ側も本人が望む移籍を容認している。チームの基盤ができているシーズン途中の移籍は難しい。アジア杯に参加すれば、新天地での合流が遅れ、リーグ戦にも出場できない公算が大きい。移籍実現の障壁になる。

 これまで親善試合5試合で新戦力が結果を残し、起用のメドが立った。彼らをアジア杯で独り立ちさせると同時に、香川、昌子が新チームに出遅れることなく、地位を確立できれば、日本代表として選択肢は広がる。森保監督は日本サッカー界にとって、最大の収穫を狙った。負ければ、批判が待ち受ける日本代表監督としては、勇気がいる決断と言えるだろう。

 アジア杯では、対戦経験が少ない相手とぶつかる。めったに弱音を吐かないMF本田圭佑(32)=メルボルンV=が11年アジア杯(ドーハ)を前に「不安」と口にしていたほど、先が見えない大会だ。今回、アジア杯経験者はGK権田、東口、DF長友、吉田、MF柴崎の5人だけ。それでも、森保監督は「勝ちにこだわりたい」と話し、多くの物を手にする考えだ。(内田 知宏)

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