西野監督&大迫勇也、ハンパなかったW杯2大会ぶり16強…報知プロスポーツ大賞

スポーツ報知
選手たちを鼓舞する西野監督

◆2018報知プロスポーツ大賞・特別賞 サッカーW杯日本代表

 報知新聞社制定「2018報知プロスポーツ大賞」の受賞者が17日、決定。表彰式は今月下旬、都内で行われる。

 日本代表はロシアW杯で2大会ぶりの16強進出を果たした。1次リーグ初戦のコロンビア戦に勝利発進し、セネガル戦で勝ち点1を上乗せ。ポーランドに敗れたものの、2位通過を決めた。決勝トーナメント1回戦でFIFAランク3位(当時)のベルギー代表に2―0とリードするなど健闘。2010年以来となる3度目の特別賞を受賞することが決まった。

 中でも、今年4月にバヒド・ハリルホジッチ監督(66)の解任を受け、急きょ就任した西野朗監督(63)の手腕が光った。ハリル・ジャパンで縛られていた選手の自主性を解放。大会まで2か月と短期間で、チームとして守備のスイッチを入れるタイミングや位置、攻撃の形などを選手との対話から決めていった。

 そのチームを勢いに乗せたのは、エースFW大迫勇也(28)=ブレーメン=だった。10人のコロンビア相手に追いつかれて迎えた後半28分。CKを頭で合わせ勝利に貢献。08年度の全国高校サッカー選手権で対戦した相手選手が、当時の大迫のプレーに「半端ない」と脱帽した発言も再注目され社会現象となった。得点こそ1点にとどまったが、全4試合に出場し、西野ジャパンに欠かせない1トップとして躍動した。(内田 知宏)

 ◆西野 朗(にしの・あきら)1955年4月7日、浦和市(現さいたま市)出身。63歳。早大時代にFWで日本代表入り。卒業後は日立製作所(現柏)に入団し、90年に現役引退。94年にU―23日本代表監督に就任し、96年アトランタ五輪でブラジルを破る“マイアミの奇跡”を演出。その後は柏、G大阪、神戸、名古屋の監督を歴任。16年3月から日本協会で技術委員長を務め18年4月、日本代表監督に就任した。

 ◆大迫 勇也(おおさこ・ゆうや)1990年5月18日、鹿児島・加世田市(現・南さつま市)生まれ。28歳。鹿児島城西高から09年に鹿島入り。14年ドイツ2部1860ミュンヘンへ移籍し、ケルンを経て現所属。日本代表は13年7月の東アジア杯中国戦でデビュー。W杯は14年ブラジルから2大会連続出場。14年にタレントでモデルの三輪麻未と結婚。182センチ、73キロ。

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