11年伊野波、細貝、李に続け!「家族全員風邪」でつかんだ万全合流の塩谷「練習からバチバチ」

2019年1月8日6時0分  スポーツ報知
  • 森保監督(左)に声を掛けられ笑顔で話す塩谷

 日本代表は7日、1次リーグ初戦・トルクメニスタン戦に向けた調整を行った。招集メンバー3人が入れ替わるなど2大会ぶりVへ暗雲が立ち込める中、UAE1部アルアインでプレーするDF塩谷司(30)が危機を救うことを宣言。家族旅行先のマルタから駆けつけた守備のユーティリティープレーヤーが、躍進に欠かせない“ラッキーボーイ”としてチームに貢献する。

 ■「23番目の男」

 地中海に浮かぶ島国・マルタから、23番目の男がUAEへ“帰国”した。DF塩谷は同じく追加招集のMF乾から遅れること13時間、練習開始1時間半前に代表宿舎へ。家族とのバカンスを切り上げてのドタバタ合流にも、「(UAEに)移籍した時の目標の1つに、この大会の出場があった。練習からバチバチ、アピールしていく」と眼光鋭く語った。

 ■11年大会ラッキーボーイ3人組

 11人の力で勝てるほど、アジアの舞台は甘くない。優勝した11年大会の準々決勝では、スタミナ切れで前線に残っていたDF伊野波雅彦が決勝点。準決勝では、「PKはこぼれ球を狙って猛然と詰める」という幼少期からの教えを守るMF細貝萌の前にGKがはじいたボールが転がり込んだ。決勝ではFW李忠成が不思議なほどにフリーになり、殊勲のボレー。“ラッキーボーイ”の出現なくしてアジアの頂には達しなかった。

 ■「家族全員風邪」が導いたマルタ旅行

 幸運を味方につけ、千載一遇のチャンスを逃さずヒーローになる―。偶然が重なって万全に近いコンディションでの合流となった塩谷には、そんな“ラッキーボーイ”の雰囲気が漂う。17年の年末に日本へ一時帰国した際、気温差に体調を崩し、家族全員が風邪を引く事態に。反省を生かして今回は温暖なマルタ行きを選択したが、結果的に移動時間や寒暖差を最小限に留めた合流に成功した。

 ■試合勘も問題なし

 またクラブW杯を準優勝で終え、順延されていた公式戦を12月28日に終えたばかり。試合勘も問題なく、UAEの地で1年半プレーした「地の利」もある。森保一監督(50)は「まず実力があること」と招集の理由を語ったが、様々な幸運が重なって“戦闘態勢”での合流が可能になった。

 ■「優勝するために最大限のことを」

 広島時代に森保監督の下で5年半プレーし、オーバーエイジとして出場した16年リオ五輪でMF南野拓実らリオ世代のプレーも熟知。「優勝するために自分ができる最大限のことをしたい」。23番目の男・塩谷の合流で、初戦の3日前にしてようやく全員が集結。アジア奪還へ、役者がそろった。(岡島 智哉)

サッカー日本代表
注目トピック