【岩本輝雄のDirecto】親善試合とは全く違うアジアの戦い…それでも森保ジャパンのVを期待する

2019年1月9日7時15分  スポーツ報知
  • 日本代表の練習で2タッチのボール回しで軽快に動く(左から)吉田麻也、南野拓実ら

 ◆アジア杯1次リーグ第1戦 日本―トルクメニスタン(9日、アル・ナヒヤーンスタジアム)

 2011年以来2大会ぶりのアジア杯優勝を目指す日本代表が9日、初戦のトクルメニスタン戦を迎える。今年1回目の元日本代表MF岩本輝雄さん(46)の評論「岩本輝雄のDirecto」では、森保ジャパンにとって初めてのガチンコ決戦となるアジアの戦いを徹底予想。世界のサッカーを知る男は新生・日本代表の優勝に期待を寄せた。(構成・中村 健吾)

 中島翔哉(24)=ポルティモネンセ=の故障離脱ははっきり言って痛いとは思う。大迫勇也(28)=ブレーメン=、南野拓実(23)=ザルツブルク=、堂安律(20)=フローニンゲン=と前線にスーパーな選手がいる森保ジャパンだが、4人が合体してこそ強烈なパフォーマンスができるから。

 ただ、ケガはしようがない。代わりとして乾貴士(30)=ベティス=を選んだ森保一監督は良く見ていると思う。乾もベティスで試合に出ていないけど、ポテンシャルは十分。いいパフォーマンスをするだろう。2ゴールを挙げたロシアW杯の経験もあるし、気になるのはコンディションと試合勘だけ。ベティスでカップ戦にも出ているので、そこまでの心配はいらない。

 急きょ呼ばれた塩谷司(30)=アルアイン=にも注目。クラブW杯で活躍したし、広島時代にも一緒だった森保監督のやりたいことも分かっている。1対1に非常に強い上に、UAEのチームでやっていて、地元での試合となる。必ず日本のプラスになるだろう。

 このチームのキーマンは精神的なもの、経験も含めて吉田麻也(30)=サウサンプトン=。センターバックが安定しないと、後ろが崩れてしまう。そこが安定していると、前も動ける。引いて戦ってくるチームもあると思うが、問題は最終ラインの4人とボランチも含めて後ろの球回しが、いかにスムーズに行くかだと思う。そこがうまく行くと、前にもいいボールが入ってきて、南野ら4人もいい体勢で受けられる。チャンスも多く生まれるだろう。

 柴崎岳(26)=ヘタフェ=は(所属チームで)試合に出ていない中でも森保監督はずっと使っていて、代表のことも良く分かっている。このチームの生命線は縦パス。後ろで早く回しながら、前線に付ける長短のパスが大事で、それが一番うまいのが柴崎。間違いなく活躍するし、逆に言うと、吉田と柴崎のところがズレると苦しい。前線を生かすも殺すも柴崎なので。

 ボランチを組む青山敏弘(32)=広島=とともに非常に大事な存在だ。周りの動きがあるからこその南野らビッグ3。確かに彼らはスーパーな存在だけど。大迫のキープのうまさもあってのビッグ3という点がある。

 9日のトルクメニスタン戦はベストメンバーで行くと思う。スタメン予想は、GK権田修一(29)=鳥栖=、DF長友佑都(32)=ガラタサライ=、吉田、冨安健洋(20)=シントトロイデン=、酒井宏樹(28)=マルセイユ=、MF柴崎、遠藤航(25)=シントトロイデン=、真ん中が南野、右サイドが堂安、左サイドが乾、センターフォワードが大迫か。

 森保監督は決勝までの7試合を考えている。チャンピオンになるまで7試合、23人が入れ替わり立ち替わり起用されると思う。23人全員一緒と考えているのが、森保監督。

 とにかく、日本が一番マークされている中での優勝が欲しい。森保ジャパンになっての初の大きな大会なので、どうしても優勝をもぎ取って欲しい。若い選手も多く、優勝を経験することで五輪世代も含めて、いい循環が生まれる。この大会を通じて、日本代表の戦いはこういうものだというイメージができてくる。今までは親善試合だったから、相手国もそこまでの研究はして来なかった。アジア杯は丸裸に分析されて戦う大会。これが本番だと思う。

 ここまで前回優勝のオーストラリアがスペイン人監督のヨルダンに負けたり、タイもインドに1―4で負けたりと波乱続き。アジアの戦いが決して簡単ではないだけに、日本の初戦が9日で良かったと思う。何があるのか分からないのが、世界のサッカー。(上位チームが)食われているからこそ、ここで代表の選手たちも気が引き締まったと思う。

 初戦は非常に大事。優勝を期待しています。

 (題名のDirecto・ディレクト=スペイン語で「直接、まっすぐに」の意味)

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