森保ジャパン、大迫依存症続く オマーン戦は1トップ経由の攻撃が激減 

スポーツ報知
オマーン戦でボールに足を出す北川

◆アジア杯 ▽1次リーグ第2戦 日本1―0オマーン(13日、UAE・アブダビ)

 苦しみながらも決勝T進出を決めた森保ジャパンだが、データスタジアム株式会社によるオマーン戦の分析では、負傷欠場したFW大迫勇也の存在の大きさを裏付ける結果となった。

 トルクメニスタン戦で1トップを務めた大迫と、オマーン戦で務めた北川と武藤の3人について比較。攻撃に絡んだ回数では、前線の選手に比べボールタッチが多い後ろの選手の方が増えるものだが、トルクメニスタンは大迫を経由した攻撃が32回を記録。オマーン戦では先発で56分間出場した北川が11回、代わって34分間出場した武藤は9回。2人合わせても20回にしか達しておらず、1トップを経由した攻撃が減ったことが分かる。

 もちろん、森保監督もポストプレーが得意な大迫と同じような攻撃ができないことは織り込み済み。オマーン戦ではDFラインの背後への飛び出しが武器の北川や武藤を生かそうと、ロングパスの回数が増加した。特に吉田と冨安のセンターバックからのロングパスは初戦の8本から、倍近くの15本に増えている。だがシュートまで至った回数(ロングパスから3プレー以内)は変わらず。相手のレベルがあるため一概には言えないが、大迫不在時の攻撃の形を依然として模索している段階。大迫依存症の解決には時間がかかりそうだ。(井上 信太郎)

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