これぞ日本代表の底力!先発10人入れ替えても強い!森保監督「結果で示してくれた」

スポーツ報知
手を叩き選手を鼓舞する森保一監督(カメラ・竜田 卓)

 日本代表の森保一監督(50)がオマーン戦から先発10人を入れ替える大胆策で、2―1の逆転勝利に導いた。勝ち点3以上の価値がある1位突破。それ以上に国内組に実戦感覚を取り戻させたことは、一発勝負となる決勝トーナメントを戦う上で大きな収穫となった。森保監督は就任後、8試合無敗となった。

 森保ジャパンが、狙ったものすべてを手にした。1次リーグ突破が決まり1、2位の順位を決める一戦となったウズベキスタン戦。森保監督はオマーン戦から先発10人を入れ替えながらも、逆転勝利に導いた。3連勝で1位突破を決め、「選手たちが総合力を見せようと、総力戦でこの戦いに臨んでいると結果で示してくれた」と胸を張った。

 発想の起点はロシアW杯にあった。西野朗監督(63)は引き分け以上で1次リーグ突破が決まる第3戦・ポーランド戦で先発6人を入れ替えた。試合は敗れたが、コーチとして支えていた森保監督は西野氏について「決断力。指導者として本当にすごい」と感銘を受けた。トーナメント大会でより上位を目指す戦い方。選手の観察力。周りの意見を取り入れる柔軟さ。すべてが衝撃的だった。

 前半40分、日本の左サイドを破られ、先制点を許した。DF槙野と三浦で相手1人のドリブルを止められなかった。特に三浦は昨年12月1日のJリーグ以来となる公式戦。ボールの落下地点を見誤るなど影響がみられた。失点時の対応も甘くなった。MF青山、DF佐々木、室屋の国内組は、それぞれ公式戦から1か月以上遠ざかっていた。

 この試合の結果がどうであれ、チームは決勝トーナメントに進む。これからは小さなミスが命取りになりかねない一発勝負。国内組をピッチに立たせ、実戦感覚を取り戻させた。勝ち点3は勢いと自信を、武藤と塩谷のゴールは競争意識をもたらす。「決勝トーナメントでもこれまで通り、最善の準備をして次の試合にベストを尽くしていきたい」と指揮官。森保ジャパンは大きな力を持つ集団になった。(内田 知宏)

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