サウジの最恐FW“ザ・チーター”直近10戦7発、前回日本戦でも得点の快足ゼロトップ

スポーツ報知
サウジアラビアFWムワラドを「スピードモンスター」と称し、警戒心を強める長友

◆アジア杯▽決勝トーナメント1回戦 日本―サウジアラビア(21日・シャルジャスタジアム)

 日本代表は21日、決勝トーナメント1回戦で過去のアジア杯で3度優勝の優勝を誇り、ロシアW杯にも出場した難敵・サウジアラビアと対戦する。

 サウジアラビアのFWムワラド(24)は今大会2得点。17年のロシアW杯アジア最終予選でも日本から得点を挙げ、所属のアルイテハドでの試合を含めた公式戦ここ10試合で7得点と絶好調の快足FWだ。母国では地上最速の動物になぞらえ“ザ・チーター”の愛称で親しまれている。

 身長は日本の登録メンバー23人の誰よりも小さい168センチ。だが恐るべきはその驚異的なスピードだ。今大会では初戦の北朝鮮戦、第2戦のレバノン戦で得点。1次リーグ3試合で平均ボール支配率71・3%を記録した“ゼロトップ”布陣の再頂点で、味方からのボールを待ち続ける。

 吉田麻也、長友佑都らも出場した前回対戦時も自慢のスピードで日本の脅威に。吉田のスライディングが一歩及ばず、母国を3大会ぶりのW杯出場に導く決勝点を許した。欧州移籍やロシアW杯全3試合の出場などで得た経験を血肉とし、当時よりも研ぎ澄まされたゴールへの嗅覚と自信を武器に再び日本の前に立ちふさがる。

 日本は1次リーグ初戦のトルクメニスタン戦で鋭いカウンターから先制点を献上。第3戦のウズベキスタン戦でもセンターバックの2人がドリブルでかわされ、同様に先制点を与えた。ドリブルへの対応に苦手意識があることは既に分析されているだろう。

 長友は「スピードモンスターですよ。めちゃくちゃ速い」と警戒。吉田も「スピード勝負を仕掛けてくる。しっかり対応しないといけない」と語気を強める。一つのミスが命取りとなる一発勝負。最前線で息を潜める快足FW封じが勝利への大きな鍵となる。

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