【U22】今大会初先発の17歳MF久保が2得点 日本が6発大勝で2連勝

スポーツ報知
久保健英

◆U―23アジア選手権予選第2戦(24日・ミャンマー)

 I組のU―22日本代表は、東ティモールに6―0で勝利し、2連勝を飾った。MF久保建英(17)=F東京=は、後半9分に直接FK、同29分には左足ボレーで2得点を挙げ、チームを大勝に導いた。

 見せ場は1点リードの後半9分だった。ゴール正面からやや左25メートルの位置で得たFK。久保は短い助走から左足を振り抜いた。ゴール手前でワンバウンドしたボールはGKの脇を抜けてゴールに吸い込まれた。「ニアに速いボールを狙っていました。コースは見えていなかったんですけど、しっかり壁を越えてくれたので入ってくれたと思います」。持ち味のFKで貴重な追加点を挙げた。

 第1戦はベンチスタートだったが、この日は1トップの後ろの右シャドーで先発。前半23分に右サイドから切れ込み、強烈な左足シュートを放つなど、序盤から存在感を発揮した。直後の24分、右サイドからゴール前のMF板倉へ柔らかいパスを送ると、ヘッドで中へ折り返し。このボールをFW田川が頭で押し込み、先制点を演出した。

 後半に入ると、さらに攻勢をかけた。9分に直接FKを決めてチームの2点目を挙げると、4点リードの同29分。左サイドのMF杉岡からの高いクロスをペナルティーエリア内で受けると、柔らかいトラップでDFを1人かわし、そのまま左足ボレー。強烈なシュートがゴールに突き刺さった。「杉岡選手と一瞬目が合って、素晴らしいボールが来たので、落ち着いてボールコントロールして決めるだけでした」と振り返ったが、高い技術が凝縮された“ゴラッソ”だった。

 チームはその後も途中出場のFW上田が2試合連続ゴールを挙げるなど、6発で大勝。FIFAランクでは日本の27位に対し、相手は196位と力の差は歴然だったが、8―0で勝利した前節マカオ戦と合わせ、2試合で14得点を挙げた。

 次戦はグループ首位をかけ、26日にミャンマーと対戦。この試合に勝利すれば、来年1月にタイで行われるU―23アジア選手権への出場が決まる。「残り1試合しっかり勝って、3連勝して本大会へ弾みをつけたい」と力強く言い切った。

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