香川が斬り込む!「より中で決定機を」平成生まれ初代表男が平成ラストマッチ締める

スポーツ報知
イレブンに指示を出す香川。トップ下で先発出場が濃厚となった(カメラ・宮崎 亮太)

◆国際親善試合 日本―ボリビア(26日・ノエビアスタジアム神戸)

 日本代表は24日、親善試合のボリビア戦(26日・ノエスタ)に備え、神戸市内で調整を行った。平成最後の国際Aマッチとなる一戦で、2008年に平成生まれで初めてA代表に選出されたMF香川真司(30)=ベシクタシュ=は、トップ下で先発する見通し。零封で敗れた22日のコロンビア戦の反省を踏まえ、「より中に入り込み、決定機を生み出したい」と意欲。結果を残し、新元号でも森保ジャパンをリードしていく決意を明かした。

 まさに平成ラストマッチを飾るのにふさわしい男だ。報道陣から話を振られた香川は「全然考えてなかった」と苦笑い。「巡り合わせ? そこは書き手の皆さんに任せますけど、僕は勝つための準備をするだけ」と静かに闘志を燃やした。

 1998年に初のW杯出場を果たすなど日本サッカー界にとって飛躍の時となった平成。C大阪時代の19歳だった2008年5月、国際親善試合に臨む代表に初招集された。元年(89年)生まれの香川は平成生まれでは初のA代表メンバーとなり、コートジボワール戦(豊田ス)でデビューした。

 その後ドルトムントやマンチェスターUで輝かしい成績を残し、時代を彩った。締めくくりの一発にも期待が高まるが「結果が出たら『平成最後のゴール』ってうまくまとめてくれれば。攻撃の選手としては、必ずそのチャンスを仕留めたい」と言葉に力を込めた。

 前戦コロンビア戦では後半20分から途中出場し、新BIG3と競演した。先発した中盤2列目の堂安、南野、中島が放ったシュート数は計9本。その大半はミドルで、得点の可能性がより高まるペナルティーエリア(PA)内でのシュートは南野の2本にとどまり、無得点での敗戦に終わった。「PAの外までは結構いけている。より中に入り込んで、決定機を生み出していきたい」。自らエリア内に斬り込んで、ゴールに結びつけるつもりだ。

 地元・神戸での試合は13年2月6日のラトビア戦(ホムスタ)以来。6年ぶりの凱旋に「久しぶりに来たけど良いですね」と声を弾ませた。コロンビア戦後「次の試合が大事。ここから自分自身、このチームで結果を残していかないといけない」と語っていた背番号10。真価が問われる一戦で、存在感を見せつける。(種村 亮)

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