香川&乾“おっさん”の意地「アピールできなければ最後」の覚悟 新BIG3に負けん

スポーツ報知
ボリビア戦に向けた練習で(左から)昌子、香川、柴崎、山口は笑顔を見せる(カメラ・宮崎 亮太)

◆国際親善試合 日本―ボリビア(26日・ノエビアスタジアム神戸)

 日本代表は25日、親善試合のボリビア戦(26日・ノエスタ)に向けて神戸市内で調整を行った。森保一監督(50)が会見し、22日・コロンビア戦(0―1)から先発メンバーを総入れ替えで臨むと明言した。MF乾貴士(30)=アラベス=は、MF香川真司(30)=ベシクタシュ=とともに先発が濃厚。中島、南野、堂安の新BIG3の先発定着にストップをかけるべく、「明日(26日)が最後かもしれない」という精神でベテランが生き残りを狙う。

 乾と香川が“おっさん”の意地を見せつける。森保監督はコロンビア戦から先発陣の総入れ替えを明かした。2列目は20代前半でチームの中心を担う中島、南野、堂安に代えて、30歳の乾、香川の起用が濃厚。シュート16本を放ちながら無得点に終わったコロンビア戦の決定力不足の起爆剤として、中盤を支配していく。

 コロンビア戦では新BIG3の積極的なミドルシュートが光り計7本(中島3、南野1、堂安3)を放ったが、枠内に飛んだのは中島の1本のみだった。香川と乾は経験とあうんの呼吸があり、細かいボール回しからペナルティーエリア内に入るプレーが持ち味。得点の確率が高くなるエリア内でのシュートを狙いながら、一方でCKやこぼれ球につながるミドルシュートを打っていく。得点を生む選択肢を増やしていく狙いだ。

 トップ下の香川は「より(ペナルティーエリアの)中に入り込んで、決定機を生み出したい」、左MFの乾は「チームとしてサイドから崩しての突破を意識したい」とゲームプランを明かした。

 乾と香川はこれまで代表で全12試合に同時先発し、2人で7得点。昨年6月の親善試合とロシアW杯3試合の直近4戦は2人で6得点と数多くのアベック弾を決めてきた。「真司とはずっとやっているので、感覚も本当に合うし楽しい」と乾。昨年のロシアW杯でともに代表入りし、香川が1得点、乾が2得点。過去のW杯で最年長となる平均年齢28・3歳(大会開幕時)の「おっさんジャパン」と揶揄(やゆ)されながらも、チームの16強入りに貢献した。

 ボリビア戦はFW鎌田、DF安西ら初招集組とピッチに立つ見込み。香川は「このチームで結果を残さないといけない」と融合しながら生き残りを誓い、乾も「若い選手が出て来て、アピールできなければ明日が最後になる可能性もある」と背水の覚悟。ベテランの真価を見せる時がきた。(星野 浩司)

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