元V川崎・藤川孝幸氏、末期の胃がんを告白「ステージ4以上の末期だった」 

スポーツ報知
十勝スカイアースの新体制会見に出席した藤川氏

 元V川崎(現東京V)GKで、社会人クラブチーム「北海道十勝スカイアース」の代表取締役社長を務める藤川孝幸氏(55)が18日、帯広市内で新体制発表会見に出席。胃がんを患っていることを明らかにした。

 昨年12月、背中に激痛を覚え都内の病院で診察。余命3か月から半年の胃がんと診断された。藤川氏は、医師から「来年の桜は見られない」と告げられ「ステージ4以上の末期だった」と打ち明けた。すぐに抗がん剤治療を始め現在、がん細胞は半分まで減ったという。体重は減り、現在も体内にがん細胞が残るが、今年1月に入院していた際も病室で新戦力補強の話を進めるなど、チームに尽力してきた。

 神奈川県出身の藤川氏は、1980年に読売クラブ(後の東京V)に入団。PK戦にめっぽう強いことで名を広めた。95年に引退し、V川崎や神戸のGKコーチを経て、2017年から北海道十勝スカイアース(前十勝FC)の代表を務めている。

 藤川氏は同クラブの将来的なJリーグ参入を目指しており、「今後も毎週治療に通うことになる。ずっとサッカーをやってきたので、日本スポーツ界に貢献して、何か形を残したい」と強い思いを口にした。(宮崎 亮太)

 ◆藤川 孝幸(ふじかわ・たかゆき)1962年10月10日、神奈川県生まれ。55歳。80年から読売クラブ(後のV川崎、現・東京V)に所属し、主に第2GKとして黄金期を支えた。Jリーグ通算26試合出場。95年に現役を引退し、翌年から指導者に転身。V川崎、神戸、仙台、C大阪、福岡でGKコーチ。甲南大、静岡FC、国際武道大では監督を務める。2017年から現職。184センチ。

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