【磐田】川崎FW大久保獲得決定的…後半戦巻き返し切り札、名波監督のラブコール実る

スポーツ報知
川崎FW大久保

 J1磐田が川崎から元日本代表FW大久保嘉人(36)を完全移籍で獲得することが24日、決定的になった。磐田は7月に再開される後半戦の巻き返しの切り札として、早い段階から大久保をリストアップ。正式オファーを出して名波浩監督(45)が熱烈なラブコールを送っていた。獲得が決まれば、元日本代表MF中村俊輔(40)とのホットラインで活躍が期待される。

 ロシアW杯期間中に、まさかの電撃移籍が成立する運びになった。大久保は川崎時代の13~15年と3年連続でJ1得点王を獲得。17年にはF東京に完全移籍したが、今季から川崎に復帰して12試合出場2得点。思うように出場機会を得られていない状況を見た磐田がオファーを送っていた。

 J1最多で通算181得点のストライカーは川崎に強い愛着を持ち、巻き返しを誓っていた。21日からはチームの北海道・七飯町キャンプに参加し、精力的に汗を流していた。だが名波監督からのオファーを受け、移籍するかどうか長い時間迷っていた。今後長くはない自身の現役生活のため、そして即戦力として評価する磐田への移籍を決断するに至ったようだ。

 磐田は3月にブラジル人MFアダイウトン、ウズベキスタン代表MFムサエフがともに右ひざを負傷し、練習合流まで全治約6か月と診断されている。今季は15戦を終え6勝3分け6敗で勝ち点21の8位。守備は安定感があるが、攻撃力は総得点が15でリーグ全体で13位と振るわない。移籍が実現すればFW川又堅碁と2トップを組み、トップ下にはMF中村という日本代表の肩書を持つ3人でトライアングルを結成できる。5チーム目となる新天地で巻き返しのキーマンとなる。

 ◆大久保 嘉人(おおくぼ・よしと)1982年6月9日、福岡・苅田町生まれ。36歳。2001年に国見高からC大阪へ加入。マジョルカ(スペイン)、神戸、ウォルフスブルク(ドイツ)、神戸を経て13年に川崎入り。17年にF東京に完全移籍したが、18年に川崎に再び加入した。13~15年にJ1得点王、J1通算411試合181得点。J2通算29試合18得点。04年アテネ五輪代表、10、14年W杯出場。国際Aマッチ通算60試合6得点。170センチ、73キロ。家族は妻と4男。

 ◆Jリーグの選手登録期間 夏の登録期間(第2登録期間)は7月20日から8月17日。J1の中断期間に移籍した場合、W杯終了後の7月18日(第16節)の再開初戦には出場できず、同22日の第17節から出場可能。

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