山梨学院、インターハイ8強へ「闘うこと」「しっかり走りきって、ハードワークして」

スポーツ報知
選手に指示を出す山梨学院・安部監督

 全国高校総体男子サッカー(三重)の開会式が8月6日に行われる。4年ぶり5度目の出場となる山梨県代表の山梨学院は、1回戦(同7日・伊勢フットボールヴィレッジ)で沖縄県代表の前原と対戦する。自身も帝京高時代に全国総体出場経験を持つ安部一雄監督(55)は「闘うこと」を勝ち上がるポイントに挙げ、2006年の韮崎以来、県勢が遠ざかっている8強を目標に掲げた。(取材・構成、古川 浩司)

 組み合わせも決まり、徐々に全国モードだが、安部監督は、ボールを保持していくという、今年取り組んでいる戦い方を変えるつもりはない。

 「同じやり方でやっていかないとチームも成長していかない。リアクションで、その場しのぎのことをやっても、結局その1年で終わってしまうからね」

 山梨学院は4年ぶりだが、指揮官にとっては2016年3月の就任以来、初めての全国総体采配。楽しみな反面、未知な部分もある。

 「雰囲気もまだわからない。あと、70分(35分ハーフ)ゲームだからね。やはり、先に失点すると厳しい。(45分ハーフのプリンスリーグ関東などと)20分違うのは大きい。(前後半それぞれの)35分なんてあっという間。ただ、あまり構えずに普段通りできれば」

 プリンスリーグ関東で、クラブチームを含めた強豪と実戦を重ねているが、全国大会で得る経験は大きい。安部監督自身、帝京高時代に全国総体に出場し、2年時に4強入りした。

 「全国総体に出ることによって、(冬の)選手権に向け、今、チームが全国でどのくらいのレベルなのかという指標にもなるし、選手たちの自信にもなると思う。(逆に)もっとやらないといけないと分かるところもある。だからキチッとした試合ができないとダメ」

 夏の大会とあって、暑さとの戦いにもなる。指揮官はメンタル面で負けないことを大前提とする。

 「やっぱり闘うということ。『暑い』と思ったら負けるし、やはり前に進んでいくという推進力がないと。しっかり走りきって、ハードワークして、それでどうなのかというところ」

 山梨県勢は06年の韮崎以来、8強入りがなく、8年連続16強止まり。山梨学院も16強(10、11、14年)が過去最高成績とあって、その先を目標に掲げた。

 「ベスト8まではいきたい。山梨はここのところベスト8に入っていない。何とか入りたい」

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