清水ユース、16年ぶりV!史上最弱世代が汚名返上の歓喜

スポーツ報知
16年ぶり2度目の優勝を飾った清水ユース

◆サッカー日本クラブユース選手権(U―18)▽決勝 清水ユース2―0大宮ユース(1日、味の素フィールド西が丘)

 2年ぶりに決勝進出した清水ユースが、大宮ユースに2―0で完勝。元トップチームのMF杉山浩太(33)らを擁した02年以来16年ぶり2度目の優勝を飾った。前半12分、FW青島太一(17)が左サイドをドリブル突破し、先制弾。同ロスタイムに背番号10のFW斉藤聖七主将(17)が追加点を挙げた。大会MVPにはGK梅田透吾(18)が選ばれた。

 試合終了の笛が鳴ると、清水ユースの選手たちは抱き合って優勝の喜びをかみ締めた。今大会2得点のFW斉藤主将が「3年生は史上最弱世代とか言われてきた。この大会にかける思いは強かった」と感極まると、平岡宏章監督(48)は「選手たちの頑張りで優勝できた」と賛辞を送った。

 優勝をたぐり寄せる先制点は、清水ジュニアユース(JY)時代に3冠経験があるFW青島太が決めた。相手DFを次々に交わしてのゴールに「良いところで決められた。2年生として3年生を支えられた」と準々決勝以来の2得点目に笑顔。青島ら2年生世代は、2点目をアシストしたFW川本梨誉(17)、準決勝で決勝点を挙げたFW山崎稜介(16)など、16年12月の全日本ユース(U―15)選手権でこの日と同じ西が丘で3冠を達成した黄金世代。U―18に上がっても新たなる栄冠をつかんだ。

 守備陣の安定感も光った。昨年のU―17W杯日本代表メンバーのGK梅田、DF監物拓歩(18)らを中心に、7試合中5試合を無失点に抑え、決勝でも決定機を防いだ。大会MVPに選ばれた梅田は「プレミアリーグEAST(現在4位)でも上位に行けるよう頑張りたい。個人としてはトップチームに上がりたい」とさらなる飛躍を誓った。(山中 優輝)

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