【神戸】イニエスタの偽ユニホーム販売サイトに注意喚起 

スポーツ報知
7月28日の柏戦でユニホームを着てプレーするイニエスタ

 サッカーJ1神戸は3日、今年5月にスペインの名門バルセロナから移籍したMFアンドレス・イニエスタ(34)の偽ユニホームなどの販売サイトがネット上に存在し、偽造品をサポーターに購入しないよう呼びかけるメッセージを公式ホームページ(HP)に掲載した。スペイン代表としても活躍する世界的スターだからこそ勃発したともいえる“イニエスタ詐欺”に、神戸関係者は「こんな事態は想定してなかった…」と困惑した。

問い合わせが十数件相次ぐ 神戸はこの日、HPで「ヴィッセル神戸ユニフォーム偽造品及び偽販売サイトにご注意ください」と題したリリースをアップ。「イニエスタ選手等のレプリカユニフォームの類似品・偽物品がオンライン上で販売されております」と注意喚起し、「これらの類似品、偽物を販売している会社および個人と、弊社の間には一切の関わりはございません」と明記した。

 クラブ関係者によると、事務所や親会社の楽天本社には数日前から「ネットに出ているユニホームは本物か」などの問い合わせが十数件相次いでいたという。同関係者は、「ニセモノは、胸の『Rakuten』のロゴが『INIESTA』となっている」と偽造品の例を挙げ「一目瞭然で分かりやすいニセモノであることを考えると、目立つ偽造品をネットに上げて、ホームページに誘導する詐欺である可能性もある」と話した。

 イニエスタの神戸ユニは、「ヴィッセル神戸 オフィシャルグッズショップ 楽天市場店」のネット販売でしか手に入らない。だが人気商品のために現時点で予約しても届くのは9月以降と完全な品薄状態となっている。

 クラブ側は、購入代金支払い後に商品が届かないなどのトラブルが発生していることも把握。HPでも「ウイルス感染や個人情報の抜き取りなどの被害に遭う可能性がございます」と悪質詐欺の可能性を指摘している。偽造品販売サイトに書かれている住所を調べてみると、架空会社の可能性が高かったという。被害届などは出していないものの、サポーターへの注意喚起が必要なため、この日のHPでの呼びかけを決めた。

 約32億円といわれる年俸で移籍したイニエスタは7月22日の湘南戦でJリーグデビューし、同28日の柏戦で初先発。現在はスペインに一時帰国中で、5日に再来日する予定となっている。スター不在の間隙(かんげき)を縫って巻き起こった騒動。品薄ユニがほしいサポーター心理を巧みに突いた“イニエスタ詐欺”には、注意が必要だ。

サッカー

×